21日に行われたボーンマスとレアル・マドリーの親善試合(6−0でレアルが勝利)で、レアルFWクリスティアーノ・ロナウドのFKが11歳の少年に当たりそうになった。

顔を守ろうとした少年は、本能的に左手で防いだが、その結果、手首を骨折し、緊急手術を受けることになった。6週間ギブスをはめていなければいけないという。それでも、少年は席に残って観戦を望んだ。以前からこの試合を楽しみにしていたからだ。

チャーリー君はイギリス『サン』で、「すごく痛かったよ。友達に言っても、信じてもらえなかった。C・ロナウドは世界最高の選手だ。その彼が僕の腕を“折った”んだよ!」と話している。チャーリー君の主張が正しいことは、その瞬間を捕らえた写真や、『ユーチューブ』に投稿された動画で分かる。

チャーリー君は「ボールを見ていたら、ポストをかすめそうになって、僕の顔の方に向かってきた。それで、ブロックしようと手を上げたら、ボールが当たった。近くに座っていたお父さんはよけられたけどね」と続けている。

一方、父親のリーさんは、「一瞬の出来事だった。1分前まで、C・ロナウドがボールを蹴るところを見ていたんだ。そして瞬間、ボールはチャーリーに当たり、彼の手首を折った。もちろん、息子にとっては忘れられない試合になっただろうね」と語った。

チャーリー君がこの試合を忘れられないのは、手首が折れたからだけではないだろう。プレゼントとして、C・ロナウドのサイン入りユニフォームと、ボーンマスの選手全員のサイン入りボールを受け取ったからだ。