中国大手検索サイト百度の掲示板に、WBC2次ラウンド1組、日本−オランダ戦の実況スレッドが立てられた。

 日本は1回表、先頭打者にいきなりホームランを打たれるも、2回裏に日本は8点を奪って大きくリードした。しかし7回、8回と連続でオランダに得点を許し、2点差まで追いつかれた。日本は踏ん張り、8回裏に再び2点を奪取。10−6で辛くも勝利した。

 2回裏に打者一巡の猛攻撃が始まると、中国人ネットユーザーからは「日本はどんどん状態が良くなっているな」、「狂ったように打っているな」などの感想が寄せられた。また、阿部(巨人)が1イニングで同点弾と3ランという2本のホームランをたたき出したにことついては「1イニングで2発なんて恐ろしい」などの驚きの声があがった。

 しかし、7回、8回とオランダに連続で得点を許し、日本が追いつかれそうになると「オランダというのは本当に最後まであきらめない国なんだな」と感心するユーザーや、「オランダにエールを送りたい!」と応援する声も寄せられた。

 中国ではサッカーの人気が高いが、野球はサッカーと比べれば急速に点が動く場合があるとの特徴がある。1点ずつゴールで積み重ねていくしかないサッカーとは異なり、満塁ホームランが出れば、一挙に4得点が入る。中国人ユーザーは、オランダが急速に追いつきはじめたことで、「試合が急速に動くことがある」という野球の得点の特徴を感じたのかもしれない。

 試合は最終的に、日本が10−6で勝利した。中国人ネットユーザーは「阿部のホームランによる4点が鍵だった」、「日本が優勝できるかは巨人軍の選手がどれだけ力を発揮できるかという点にかかっている」という分析を示した。

 中国の野球ファン、野球ウオッチャーの中には「日本のプロ野球は、巨人を中心に動いている」と、日本の野球界についてかなり深い知識を持っている人もいるようだ。

 1イニングで2発のホームランを放った阿部は試合後、「最高です。選手一丸となって、とにかく優勝を目指す」と述べた。オランダ戦の勝利によって、日本は2次ラウンド1組の1位通過を決め、日本時間18日に米サンフランシスコで行われる準決勝に挑む。3連覇まで残すところあと2勝だ。がんばれニッポン!!(編集担当:畠山栄)