フィオレンティーナは10日のセリエA第28節で、ラツィオに敵地で2−0と勝利した。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は平静を保ちつつも、アウェーでの良くない流れを止め、ラツィオを抜いて4位に浮上したことで、明らかに満足しているようだ。

「アウェー4連敗で、難しいピッチだったが、我々は気迫のある成熟したプレーを見せた。それが必要だったんだ。これはとても難しいテストだったが、我々は非常にうまく解釈した。ピッチを支配したところもあった。確かに、彼らはヨーロッパリーグでの疲労があったが、私はウチのパーソナリティーにもすごく満足したよ。彼らの反撃に苦しんだ時間帯もあったけど、我々はうまく耐えた」

「ラツィオは成熟した強いチームだ。我々は、同じように良いチームであることを示した。順位表の差は縮まっている。3位になる可能性も、7位になる可能性もあるんだ。この結果で我々はより楽観的になれるが、まだ道のりは難しいんだよ。我々はこのまま続けなければいけない」

また、FWステファン・ヨベティッチが先制点を挙げた際、手を下半身に近付けて喜んだことについて、モンテッラ監督は「試合前、私が『アレがある男のプレーをすることが大事だ』と言っていたんだ。ステファンはそれを言葉どおりにとらえたんだね。いつも言わなければいけないかな」とコメントしている。

一方、ラツィオのウラジミール・ペトコビッチ監督はもちろん、笑うことができていない。ヨーロッパリーグではシュトゥットガルト戦で快勝したが、本拠地オリンピコでフィオレンティーナには敗れたからだ。少しだけとはいえ、チャンピオンズリーグ出場権は遠ざかってきている。

「我々はあまり信じていなかった。何度かチャンスもあったし、それらを決めなければいけなかったんだ。もっとやらなければならなかった。とにかく、フィオレンティーナが良かったね。決定力があり、我々以上に信じていた。彼らの勝利は妥当だったよ。我々の2失点は、避けられたものではあったがね。彼らのトライアングルは分かっていたのに…」

「我々はまだCLのことを考えている。もちろんだ。今、苦しんでいるのは、我々だけじゃない。だが、もっと信じなければいけないというのも事実だね」