UEFAのミシェル・プラティニ会長の夢が形成しつつある。UEFAの特別委員会は6日、2020年に開催されるEURO2020を単独開催や2カ国による共同開催ではなく、多国間開催とすることを認めたのだ。

プラティニ会長は以前からこのアイディアを進めていた。UEFAランキングに基づく12カ国でEUROを開催し、準決勝と決勝は13番目の都市で行うというものだ。実際、すでにイングランドサッカー協会はウェンブリー・スタジアムでのファイナル招致を進めている。ヨーロッパ全土を巻きこもうというアイディアは、大会の60周年を祝うために生まれた。一方、次回のEURO2016はフランスで開催される。

イタリアの場合、EURO2020の候補地となる街はローマだろう。多国間開催の目的は、深刻な経済危機において、各代表チームを応援したいサポーターの移動コストを減らすことだ。UEFAのジャンニ・インファンティーノ事務総長は次のように述べている。

「EURO2020はヨーロッパ全土で、欧州の大都市で開催される。プラティニ会長のアイディアによる、『ヨーロッパのためのEURO』だ。すべてのサッカー連盟からの返答は、この上なくポジティブなものだった」

来年3月には候補都市が発表される見込みで、UEFAは2014年春に決定を発表すると見られる。