「サビ残なう」だぞ、コノヤロー!

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2012年6月9日の午前8時すぎ、ツイッターで【社会人へ注意喚起】と題されたつぶやきが投稿され、またたく間にネット上に広がった。お気に入り投稿への登録は1200あまり、公式リツイート(再投稿)の数は7000を超えている。

「【社会人へ注意喚起】鍵がついていないアカウントで「サービス残業」やら「サービス出勤」と解る呟きは注意してください。 検索かけて、勤怠調査する労基がいます。 場合によっては会社に乗り込んできて「労働基準法違反」等言ってきます。うちの会社が被害にあいました。いい気味だ」

「社畜さしすせそ」も同時に盛り上がり

「鍵がついていない」というのは、閲覧制限がなく誰でも見ることができる書き込みのこと。このつぶやきが拡散するにつれて、ツイッターユーザーからは、

「毎日サービス残業5時間超えるっておかしいよ。。。」
「仕事が終わらない終わらない終わらない。何日サービス残業すればいいんだ」
「いえ〜い!労基の人見てる〜♪サービス残業で検索してボクを救って!」

といった投稿が相次いでいる。

もっとも、ツイッターのつぶやきだけで、労働基準法に違反する行為を確認することは難しい。事実上のサービス残業(賃金未払い残業)が蔓延する中で、いきなり特定の会社に乗り込むこともないだろう。「うちの会社が被害にあいました」と書いているのもおかしい。

このつぶやきはジョークと思われるが、話題の急速な広がりからは、サービス残業が多くの職場で行われ、従わざるを得ない労働者が大勢いることがうかがえる。同じころ広まったサービス残業に関するツイートには、こんなものもあった。

「【社畜さしすせそ】 (さ)サービス残業 (し)死んだ魚の目 (す)すさみゆくココロ (せ)迫り来る終電時間 (そ)それ残業代出ませんから」

「社畜(しゃちく)」とは、「会社で家畜のようにこき使われている従業員」という意味のネットスラング。こちらも1500を超えるリツイートが広がっている。