八百長スキャンダルと地震により、EURO2012に向けた準備が難しくなっているイタリア代表は、1日にスイスでロシアとの国際親善試合を戦う。チェーザレ・プランデッリ監督は前日会見に臨んだ。

「私は最大限に寛容な社会が良いと思っている。だがいずれにしても、40〜50人の愚か者たちを守ることには困惑を感じているよ。(マリオ・)バロテッリに対する人種差別野次があった場合も同じだ。もしもそういうことがあれば、我々がベンチからピッチに飛び出して、彼を抱きしめるだろう。マリオのために何かするよ」

「私は現役時代、負ければ恥ずかしいと感じていた。サポーターに対してもね。2日間は家を出なかった。だが今は、こういう話を目にし、耳にして、不名誉に感じる。八百長スキャンダルは1980年代にもあった? それはまた異なるものだった」

「(地震の影響でルクセンブルク戦が延期になったことについて)プレーするのは不可能だった。全員で下した決定だ。被災した方々のために何かしたいと考えている。ロシア戦? 心配はしていない。かなり久しぶりの試合だがね。しかし、選手たちは良い仕事をしているよ。意欲がある。私は満足しているよ」

「(ジョルジョ・)キエッリーニは予定より4日早く回復プログラムを始めた。すべてがうまくいっている。彼とスタッフを称えたい。すでにプレーできるようになるかもしれないが、明日の試合ではリスクを避けたい。左サイドバック? (フェデリコ・)バルザレッティとキエッリーニ、それに(アンジェロ・)オグボンナの起用を考えている」

「(マッティア・デストロではなくファビオ・ボリーニを選んだ理由は)よりサイドの役割にうまく適応できるからだ。3バック? それも一つの武器になり得るね。だが、3バックをよく知るユヴェントスの3選手に限ることだ。そして今はキエッリーニが回復中で、3人のうち2人半しかいないというところだよ」

「攻撃陣に高さがない? 常に自分たちがプレーをすることを目指す。それが我々の考えだ。不毛なポゼッションをするということじゃない。EUROでは最も高さがなく、最も軽いチームだから、苦しむこともあるだろうね。うまくボールを取り戻せるようにならなければいけない。だが、高さや重さを考慮することはなかった」

「バロテッリ? 落ち着いているし、モチベーションにあふれているよ。今朝は歯の痛みで練習を欠席したがね。マリオはアントニオ(・カッサーノ)との同じ部屋で寝たがったほどだ。でも、それはやりすぎだからね。カッサーノ? 以前よりも献身的だよ。君らメディアに対してもね。でも、まだ様子を見てみようじゃないか」