米国のブログ「kotaku」では、日本の情報番組で紹介された東京・原宿の最新ファッションで、若者たちが顔を白塗りする「西洋かぶれ」について触れ、日本の若者文化について記している。

 多くの日本の若者はファッションに敏感で、原宿には多彩な若者文化の動向が見られるとつづっている。しかし、メディアで取り上げられたイメージが先行するため、欧米人は「日本は風変わりだ」という印象を持つ傾向にあるという。

 また、ここ数年、原宿の若者ファッションはゴスロリ(ゴシック・アンド・ロリータ)に圧倒され気味だったと印象をつづっている。しかし最近新たなトレンドとして、顔を白く塗った人たちが自称「西洋かぶれ」と称して原宿の町に出現したと伝えている。この白塗りが流行しはじめたのは昨年春から夏にかけてのことだと背景について説明。

 筆者はその映像を見て恐怖映画のゾンビやジョーカーのメイクを思い出したという。しかし、白塗りは西洋人になりたいという願望や西洋をイメージしたのではなく、日本が海外に対してオープンになろうとしていることの表れではないか、と筆者は見ている。

 ゴスロリをはじめとするこうしたファッションは、日本の若者が大人になる前に自己を再発見するために一時的にかぶれる傾向にあると指摘している。筆者はこうした流行について、日本は世界中からトレンドやスタイルを取り入れ、自国の美学に置き換え、全く異なった何かを作り出すと高く評価している。ヨーロッパの貴婦人を模したゴスロリも、今や典型的な日本人ファッションに位置づけられていると伝えている。

 筆者は、これらの流行が多少ショックなものだったり、滑稽だったりする場合もあるが、日本人の表現力の豊かさは最高だと思うと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)