試合　：リーガ　第２３節
開催日：２０１２年２月１１日
結果　：オサスナ勝利
スコア：「３−２」
得点者：レキッチ×２　サンチェス　ラウル・ガルシア　テージョ

○　オサスナ

ＦＷ：レキッチ
ＭＦ：ニノ　ラウル・ガルシア　アルバロ
ＭＦ：ネクナム　プニャル
ＤＦ：ライタラ　フラーニョ　セルヒオ　ベルトラン
ＧＫ：フェルナンデス

ＦＷ：イブラヒマ
ＭＦ：ロロ　ダミア　アルバロ
ＭＦ：ネクナム　プニャル
ＤＦ：ライタラ　フラーニョ　セルヒオ　ベルトラン
ＧＫ：フェルナンデス

○　バルセロナ

ＦＷ：ペドロ　サンチェス　メッシ
ＭＦ：チアゴ　セルヒ・ロベルト
ＭＦ：マスチェラーノ
ＤＦ：アビダル　プジョル　ピケ　アウヴェス
ＧＫ：バルデス

ＦＷ：テージョ　サンチェス　クエンカ
ＭＦ：メッシ
ＭＦ：チアゴ　セルヒ・ロベルト
ＤＦ：アビダル　マスチェラーノ　ピケ　アウヴェス
ＧＫ：バルデス

ＦＷ：テージョ　サンチェス　クエンカ
ＭＦ：セスク　メッシ　セルヒ・ロベルト
ＭＦ：チアゴ
ＤＦ：アビダル　マスチェラーノ　アウヴェス
ＧＫ：バルデス


最終ラインどころか、ＧＫにまでプレッシャーを仕掛けてくるハイプレスに苦しむバルセロナ。ＧＫのところからもしっかりつなぐ、それが確実に実行されると分っているならば、そこに対してハイプレスを仕掛けるというのは、やはりバルサ対策に成り得る。今度は逆に、グアルディオラがそれに対してどうするのか、という事が問われて始めてくるのかなと思います。

国王杯準決勝の2nd.legではシャビがスタメンに入り、イニエスタも怪我からの復帰を果たしたバルサでしたが、この試合ではその２人に加えてセスクもベンチに置くスタメン。アウヴェスをスタメンに戻し、ペドロもスタメンで出場となりましたが、この２人は現在あまり調子が良くない。メッシも最近は決定力が落ちている。

テージョ、クエンカ、チアゴ、セルヒ・ロベルト、次世代のバルサを担うであろう選手たちを積極的に起用し、主力をターンオーバーさせながら、何とか怪我やコンディションとの戦いを制したいバルセロナではありますが、状況は結構厳しいですね。１４日にはレバークーゼンとのＣＬでの試合があり、そのための温存というのは仕方なかったと思いますが、敗戦という結果は痛かったなと思います。

ビジャの長期離脱。ペドロの長引く不調。落ちているメッシの決定力。イニエスタとシャビに蓄積される疲労。新加入のサンチェスとセスクがチームを牽引する状態。しかしそのサンチェスとセスクも、個人的には、少し機能性が気になるところ。そして、パフォーマンスが安定しないピケとアビダル。機能性が落ちているアウヴェス。

バルサの敵はバルサ、というだけでも相当苦しいのですが、それにプラスして、レアル・マドリードに勝点差を離されてしまっているという焦燥、完全に固まりつつあるバルサ対策、アウェイの荒れたピッチ、という、二重や三重どころか、四重も五重も厳しい状況が重なってしまって、さすがのバルサでも苦渋を舐めざる得なくなった、という感じがします。

ハイプレスが以前のように効かなくなっている。セスクの機能性の問題。ブスケツの負傷。それらを解決するために、中盤をややダブルボランチ気味にしていると思うのですが、それによって今度はポゼッションに問題が生じてくる。もちろん、バルサ対策の最重要として、バイタルを攻略させない、という事をやられている、という事はあります。

しかし、それでも、バイタルを個の能力やユニットの連携力で攻略してしまうのがバルサであり、それがハイプレスの強さと同時にバルサの強さの根幹にある訳ですが、選手や形が違う中でなかなかメッシだけでは攻略できない、それが苦しいなと思います。どのタイミングできちんとバルサの状態を正常化できるのか？　そこが重要になってくるかなと思います。