仙台ユースの中学生、津波で流されながらも人命救助をする
 仙台のユースに所属する15歳の中学生、藤澤恭史朗君が東北地方太平洋沖地震で津波に流されながらも、同じく津波で流されてきた2人の親子を助けていたことが分かった。仙台が公式HPで明かしている。

 藤澤君は地震が発生後、外出先から自宅に戻る途中に被災。津波に流されながらも、後方から流されてきた親子を助けようと、右腕で子供、左腕で母親をつかんだという。

 3人は津波に流されながらも、近くの軽トラックの屋根に登って水が引くのを待った。しかし、徐々に水かさが増して胸まで浸水。藤沢くんは子供を肩車し、左腕で母親を抱え、水が引くまで耐え忍んだという。

 時間が経ち、水かさが減った後に藤沢くんは2人を避難所まで送り届け、自身もその後に避難した。

 藤沢君は現在も避難所で生活している。

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