9月7日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)海域で操業していた中国籍漁船と日本海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、那覇地検は24日、公務執行妨害容疑で逮捕・送検された中国人船長を処分保留で釈放した。

 25日午前1時45分ごろに八重山警察署を出発した中国人船長は、車で石垣島空港に向かった。同午前2時12分ごろに中国政府が派遣したチャーター機に搭乗し、チャーター機は早朝5時ごろに福州市に到着した。

 中国広播網によると、福州市に到着したチャーター機から中国人船長がおりてくると、カメラのフラッシュが無数にたかれ、空港に迎えに来ていた家族と抱擁を交わした。記者からの質問に対し、船長は「疲れたが、帰国することができて疲れが吹き飛んだ。皆の気遣いに感謝したい」と述べた。

 続けて船長は、「釣魚島は中国領であり、そこでの漁は合法であるはずだ。国家と共産党および中国人民に感謝したい」と述べ、拘置期間中、日本から過ちを認めるよう要求されたが、拒絶したと述べ、「釣魚島は何がなんでも中国領である」と主張した。(編集担当:畠山栄)



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