レアル・マドリー対バルセロナのダービーマッチ“クラシコ”が10日に行われる。マドリディスタの多くは、6日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグ・アーセナル戦で驚異的なパフォーマンスを見せたバルセロナFWリオネル・メッシを恐れているところだ。

『10シンドローム』――。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』の2〜3面に付けられた見出しである。メッシの驚愕のパフォーマンスは、大きな注目を集めている様子だ。

クラシコまであと2日。土曜日にはレアル・マドリーとバルセロナが、サンチャゴ・ベルナベウで激突する。“プルガ(メッシの愛称)”は、アーセナル戦でとてつもないパフォーマンスを披露した。去年ベルナベウで行われたクラシコでバルセロナが6−2の圧勝を飾ったように、再びメッシがレアル・マドリーを圧倒するかもしれない。

今シーズンのレアル・マドリーにとって、「10」は縁起の悪い数字だ。11月10日にはコパ・デル・レイ4回戦のセカンドレグが行われ、レアル・マドリーはアルコルコンに1−0で勝利した。しかし、3部の格下を相手にファーストレグを0−4で落としていたため、レアル・マドリーは11月10日にコパ・デル・レイから姿を消した。さらに3月10日には、CL決勝トーナメント1回戦での敗退が決まる。リヨンと対戦し、ファーストレグで敗れていたレアル・マドリーは、ホームでのセカンドレグをドローで終了。CLからも姿を消している。4月10日のクラシコはどうなるのだろうか…。

『パイス』は興味深い数字を伝えた。FWズラタン・イブラヒモビッチとメッシが一緒にプレーしている時間と、そうでない時間では、どちらの方が多くのゴールが決まっているのかというデータである。二人が一緒にプレーしている際は、メッシが116分に1ゴールのペースで、イブラヒモビッチが136分に1ゴールというペースだという。一方で、イブラヒモビッチがいないときのメッシは、55分に1ゴールというペースでゴールを量産しているそうだ。データ上では、イブラヒモビッチ不在の方が、メッシの輝きは増すということである。

クラシコに向けて、バルセロナは落ち着いている。8日は練習をこなさず、リラックスムードだ。その48時間後には、今シーズンのリーガエスパニョーラを決めかねない大一番が待っているというのに、である。一方のレアル・マドリーは、どうやってメッシを止めるかに苦悩しているところだろう。