CLベスト8の組み合わせ抽選会が19日行われ、バルサとアーセナルがベスト8で対戦することが決まった。2006年の決勝戦でも対戦した両チーム。当時はアーセナルでキャプテンを務めていたアンリにとっては古巣との対戦。また、バルサのカンテラ育ちでアーセナルに移籍したセスクが、カンプ・ノウでプレーする。見どころの多い対戦カードとなった。

 何と言っても注目はセスクだ。今シーズン限りでアーセナルを退団し、バルサへ移籍する可能性もあるセスク。アーセナルは、度重なるバルセロナ側からのメディアを利用した獲得作戦に怒りを露にしてきた。バルサの下部組織で育ったセスクは、メッシやピケとは同年代。アーセナルのキャプテンとして古巣との対戦を迎える。

 「アーセナルは若いチームだけど、やり易い相手では全くない」と語ったのはバルサのピケ。マンチェスター・U、バイエルン・ミュンヘン、インテルといった強豪との対戦を免れ喜ぶ人々への警告だった。ヘッドコーチのティト・ビラノバは、「アーセナルは侮っていると一瞬でゴールを決められる」とコメントしている。「両チームともボールを大事にするチーム同士の対戦」と面白いゲームになるとしている。

 何かと関係が深い両チームの対戦。ティト・ビラノバが言うようにボールポゼッションをベースとする攻撃的なチーム同士の対戦とあり、興味深い試合となりそうだ。また、ヨーロッパのサッカー史に歴史的一戦が記録される。

(スペイン通信)