フラメンゴFWアドリアーノが再び、イタリアへ復帰する可能性を口にしている。6日前、イタリア『スカイ・スポーツ』に対して語ったのに続き、同選手はブラジルのメディアにも、ヨーロッパへ復帰する可能性を明かしたのだ。次のリベルタドーレス杯が、彼のサッカー面での将来の分岐点になるという。

「リーグ戦に勝って、次はカップ戦を獲ってサイクルを終えたい。自分の名前がフラメンゴの伝説になるようにね。それから自分にとってのベストが何かを決めるよ。ヨーロッパへ戻るかどうかをね」

家族の愛情と母国でのリラックス、そして友人たちに囲まれて、再生のための治療を始めてから1年弱が過ぎた。フラメンゴはアドリアーノに、インテル時代に失った落ち着きと自信を取り戻させた。アドリアーノは「もう一度ヨーロッパのサッカーで試すことができるようになったと感じている。もちろん、失敗はしないよ。今の僕は成熟した人間だからね」と話している。

イタリアメディアに対するコメントから6日、“インペラトーレ(皇帝の意。アドリアーノの愛称)”のイタリア復帰をより具体的なものとするような要素が2つある。一つは、ブラジルのメディアに対して初めて、フラメンゴで続けない可能性を示唆したことだ。先日まで、彼はフラメンゴに対する愛情と忠誠を強調していたのである。そして、決断を下す上で時間的な区切りを設けたことも見過ごしてはならない。つまり、10カ月弱の間にブラジルリーグと得点王のタイトルを獲得したのに加え、リベルタドーレス杯まで制覇したとすれば、彼は英雄としてフラメンゴを去ることになるのだ。

約2カ月前、アドリアーノはヨーロッパ時代に完全に幕を下ろし、フラメンゴに対する永遠の愛を誓っていた。大勢のサポーターたちに対し、アドリアーノは「どんな金額であっても、この人たちの愛情に勝ることはないし、僕を再び国外へ連れて行くことにはならない」と答えていたのだ。だがおそらく、今の彼は目標やプランが変わったのだろう。ただし、“インペラトーレ”は今回もお金のことは問題ではないと強調している。

「ヨーロッパへ戻るのは、それが自分のキャリアにとって良いことだと感じた場合だけだ。家族と一緒に決断することだろうし、お金はまったく関係ない。そもそもお金が大事なんだったら、リオ・デ・ジャネイロで再び生活するためだけに、年間500万ユーロ(約6億2000万円)以上の給料を諦めるわけがないじゃないか」