16日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、リヨンに0−1と敗れたレアル・マドリー。ゼネラル・マネージャーのホルヘ・バルダーノ氏は、「我々は最悪のイメージを見せてしまった」と、マヌエル・ペジェグリーニ監督を叱咤し、『マルカ』も「マドリーは最悪のタイミングでまたも“ペジェグリーニ流”の代償を払った」と批判している。

そして次に批判の対象となったのが、MFカカーだ。『マルカ』は「カカーの無能な弟がまたも攻撃」、『エル・パイース』は「カカーは消え続けている」との見出しをつけた。『マルカ』の言う「無能な弟」というのは、実弟ジガオのことではない。「カカーから笑顔を奪った、彼のもう一つの側面のことだ。なぜなら、彼はプレーを終わらせることも、改善することもできないからである」。

カカーはミックスゾーンで自分の責任を感じるかと問われると、「いや、チーム全体の責任だ。おそらく、不安と責任感が重荷になったんだろう」と答えた。不安と責任感。カカーのレアルでのこの7カ月におけるキーワードだ。恥骨炎は乗り越えても、不安は残っている。

リヨン戦でカカーがボールを失ったのは13回。レアルで最も多い数だ。『パイース』は「20試合で違いを出せない理由は恥骨炎だけではない。カカーは問題を抱えている。マドリーに7カ月いるのに、プレシーズンであるかのような、あるいはそれよりもひどいプレーを続けている。ペジェグリーニ監督が求める責任を負うことができず、最低限の要求すら満足させられていない。ドリブルもフェイントもせず、彼の問題は医療的なことでも、フィジカルの準備でもない」と糾弾。彼と、こういう試合を解決するために彼を獲得した者にとっては最悪の論評だ。

誰もが、状況が変わると良いと思っている。だが、残された時間はどんどん少なくなっている。あと3週間だ。