ヨーロッパの主要新聞や国際的なスポーツマーケティング雑誌など、スポーツ界における出版社によるリサーチを用い、スポーツファイナンスの代理店『Futebol Finance』が、2009-10シーズンのサッカー選手長者番付トップ50を発表した。

世界的な経済危機を受けての今季、番付トップに立ったのはスペインだ。最も高額な年俸を得ているのは、1300万ユーロ(約16億円)のクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)。2位はバルセロナFWズラタン・イブラヒモビッチの1200万ユーロ(約15億円)で、3位はチームメートのリオネル・メッシ(1050万ユーロ=約13億円)。インテルFWサミュエル・エトーも同額だ(インテルからトップ50に入ったのはエトーのみ)。ほかに1000万ユーロ(約12億4000万円)以上なのは、レアルMFカカーだけだ。彼もまたスペインでプレーしている。

昨シーズンの国際的成功と、それに続く報酬アップにより、バルセロナはトッププレーヤーたちに最も多くの給料を支払うクラブとなった。トップ50入りしたバルサ選手たちの年俸総額は、6050万ユーロ(約75億円)だ。さらに、再び銀河系政策を打ち出したレアル・マドリーが4900万ユーロ(約61億円)である。

では、イタリア人選手たちはどうだろうか?トップ50入りしたのはごくわずか。イタリア人のナンバーワンは、27位に入ったユヴェントスとイタリア代表の守護神、GKジャンルイジ・ブッフォン(550万ユーロ=約6億8000万円)。ほかには同額で28位のローマFWフランチェスコ・トッティと、そのチームメートのFWルカ・トーニ。40位にミランMFアンドレア・ピルロ(500万ユーロ=約6億2000万円)、50位にユヴェントスFWアレッサンドロ・デル・ピエーロ(480万ユーロ=約6億円)がランクインしている。

だが、リーグ別で最も多くの報酬をトッププレーヤーたちに払っているのは、(負債にもかかわらず)プレミアリーグだ。総額は1億2820万ユーロ(約160億円)。リーガエスパニョーラは1億2600万ユーロ(約157億円)で、セリエAとブンデスリーガはそれぞれ3950万ユーロ(約49億円)、3080万ユーロ(約38億円)となった。