シドニー大会のセミファイナルで、マイケル・ビスピンと対戦する"ちょっと顔が変わった"ヴァンダレイ・シウバ。往年の参謀を迎え入れ、完全復活となるか

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21日(日・現地時間)、UFCがオーストラリアに初進出を果たす。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ヴァンダレイ・シウバ、そしてミルコ・クロコップといわばPRIDE三巨頭が揃い踏みする。が、その実、過去の名声と現在の実力が問われる、シビアなマッチメイクが揃った。

UFCにとって初のオーストラリア大会は、ニューサウスウェールズ州シドニーのエイサー・アリーナで行なわれる。オリンピックパーク内にある同アリーナは、収容人員が21000人といわれており、既にチケットはソールドアウト。現地の盛り上がりは相当だという。

実は、今大会では、98年10月のブラジル・サンパウロ大会以来、11年と4カ月ぶりに赤道を越えるUFC。メインイベントはイベント名「Nogueira vs Velasquez」が示す通り、ヘビー級アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ×ケイン・ベラスケス戦だが、セミでは前回の南半球大会を知る唯一のファイター=ヴァンダレイ・シウバがマイケル・ビスピンとの一戦に挑む。

ブラジル大会でもセミファイナルに出場していたヴァンダレイ。当初の予定では日本の秋山成勲との対戦が予定されていたが、観客動員を考慮してか、TUF3ウィナーでコモンウェルス・オブ・ネイションズ――、いわゆるブリティッシュ・コモンウェルスの一員英国からマイケル・ビスピンが出場、対戦することになった。

15年前のムエタイマッチ以来だというヴァンダレイのミドル級ウェイト戦はUFC参戦以来1勝3敗と苦戦が続く彼にとって、トップの力を証明するための最後のチャンスといえる。シュートボクセ時代の参謀ハファエル・コルデイロをカリフォルニアから呼び寄せ、ハングリーだった過去を思い出すようなトレーニングで、ヴァンダレイは汗を流している。

コルデイロもまた、ケージ対策として自らキング・モーとレスリングの練習を繰り返し、そこで培ったテクニックをヴァンダレイに伝授。ケージ対策がこれまでになく入念に行なわれている模様だ。

とはいっても、オールラウンダーぶりではビスピンが一枚上。打撃戦からテイクダウンというスタイルの持ち主――という印象が強いビスピンだが、実際にはガードワークを中心とした寝技も相当な熟練度を誇る。

ただし、過去数戦を振り返る限り、互いにアゴが弱くなっている印象があるだけに、打撃戦の後――の展開が勝敗に大きく影響する可能性が高い。なお、この一戦の勝者は、既に秋山と対戦することが内定しているようだが、ヴァンダレイはその一戦を日本で行ないたいと宣言している。

3月にUFC初参戦を果たす五味隆典が、難敵ケニー・フロリアンを倒した場合、五味&ヴァンダレイ×秋山戦の二枚看板で、夏頃にUFCの日本再進出が大きく具体化するともいわれている一方で、ビスピンが勝利すると、秋山×ピスピンは韓国で行なわれる公算が高いという話も伝わってくる。

それだけに、UFC東アジア構想の今後に大きく関係するセミファイナル、日本のファンにとって、本当に大きな意味合いを持つ一戦は、ヴァンダレイの勝利を願う声が大きくなるに違いない。

■UFC110対戦予定カード

<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ベラスケス(米国)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)
マイケル・ビスピン(英国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・スティーブンソン(米国)
ジョージ・ソティロパロス(豪州)

<ライトヘビー級/5分3R>
キース・ジャーディン(米国)
ライアン・ベイダー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミルコ・クロコップ(クロアチア)
ベン・ロズウェル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エルヴィス・シノシック(豪州)
クリストファー・ヘイズマン(豪州)

<ライトヘビー級/5分3R>
ステファン・ボナー(米国)
クリストフ・ソジンスキー(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ライトル(米国)
ブライアン・フォスター(米国)

<ミドル級/5分3R>
CB・ダラウェー(米国)
ゴラン・レジック(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・ポクライェク(クロアチア)
ジェームス・テフナ(ニュージーランド)