1988年以来のW杯出場を決めているチリが南アフリカ大会から追放される可能性が出てきた。チリのクラブ、レンジャーズが2部へ降格したことに対して訴訟を起こしているが、12月3日までにこれを取り下げないと、FIFAがチリサッカー連盟を追放処分にするかもしれないからだ。

南米サッカーを管轄するCONMEBOLは26日、FIFAから処分の可能性について通達を受けた。

レンジャーズは11月8日のリーグ戦で、外国人枠5人に対し6人を起用したことで勝ち点3を剥奪され、これにより2部への降格が決まった。先週クラブが裁判所に訴えたため、チリのリーグはポストシーズンのプレーオフが延期となっている。

チリサッカー連盟のマイネ・ニコルス会長はラジオで、「レンジャーズが訴訟を取り下げない場合、FIFAは連盟を追放するかもしれない。なぜなら、クラブを追放することはできないからだ。そうなれば、チリサッカー界にとっては破滅的なことだ」と話した。

南米大陸からはほかに、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイがW杯出場を決めている。