今年9月に両ヒザの手術を受けたダビッド・トレゼゲ(ユベントス)がほぼ2ヶ月ぶりにランニングを再開した。トレゼゲは30日に放映されたフランスのサッカー番組「テレフット」(TF1局、日曜朝)のインタビューで、「間もなくボールに触ることができる。2月にはピッチに戻れるだろう」と良好な経過を語った。

 インタビューでフランス代表復帰の可能性を問われたトレゼゲは「アラン・ボゴシアン(代表監督補佐)が電話してきた時点で、僕の代表キャリアは終わった」と話した。ボゴシアン氏は8月に就任後の“初仕事”として、ドメネク監督の指示を受け、トレゼゲに代表引退を思いとどまるよう説得したという。しかしトレゼゲにしてみれば、ドメネク監督自身から連絡がなかったことで、監督に対する不信感は決定的になったようだ。「大体、言うことがあるなら、電話じゃなく直接出向いてくるのが筋だろう」と自分に対する軽い扱いに不快感を示した。

 しかし先日レキップ紙に発表されたフランス人が選ぶスポーツ選手の人気ランキングで9位(サッカー選手としては、アンリ、リベリに次ぐ3位)にランクインしたことに「とても感激した」というトレゼゲ。「もし事態が変わるなら、代表に戻ってもいい。レ・ブルーでのキャリアをこんなふうに終えることは、僕の本意ではなかったからだ」と“条件付き”で復帰もあり得ることを示唆した。その条件とは、もちろん「ドメネクが監督でないこと」だ。