30歳という年齢、故障、そしてバルサのユニフォームで本来のパフォーマンスを十分に見せているとは言い難いジャンルカ・ザンブロッタが来シーズン、バルセロナから出て行くだろうとの噂が囁かれている。ドイツのフットボール誌“キッカー”によると、バルサはザンブロッタの代わりにバイエルン・ミュンヘンのフィリップ・ラームをと考えているとのことだ。

 1983年11月11日生まれのラームは、ザンブロッタ同様左利きながらも両サイドバックをこなせる選手。170センチと小柄ながらもスピードあるドリブル、クロスやパスの正確さに定評があり、バイエルン・ミュンヘンでもドイツ代表でも貴重な戦力として活躍。ドイツ期待の若手の一人として挙げられている。2006年ワールドカップ・ドイツ大会では、開幕戦の対コスタリカ戦にスタメン出場し、開幕ゴールとなる見事なミドルシュートを決めるなど同大会で大活躍を見せ、3位入賞に大きく貢献した。

 バイエルン・ミュンヘンとの契約は2009年で切れるラームだが、今のところ契約延長の交渉はされていないと“キッカー”誌は伝えている。

 移籍した昨シーズンは、ザンブロッタにとっても、クラブにとっても納得いくシーズンとは言えなかったが、今シーズンはまずますのパフォーマンスを見せている。とはいえ、昨年のクラブワールドカップ決勝戦で負傷し、1ヶ月の離脱、そして今も右足大腿二頭筋の裂傷で離脱中と故障が続くのも気になるところ。また、ザンブロッタにはイタリア復帰の噂も絶えず報じられていた。

 バルサが若く、才能のあるラームに乗り換えるのも無理はない話。噂レベルの話ではあるが、ザンブロッタの動きとともに今後の動きに注目したい話である。

(スペイン通信)