ベッケンバウアー「バラックはマンUに行くべきだった」

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 バイエルン・ミュンヘンのフランツ・ベッケンバウアー会長は、ドイツ代表MFミヒャエル・バラックのチェルシー入団は失敗だったとコメント。「マンチェスター・ユナイテッドに入団すべきだった」と、“皇帝”のニックネームを引き継ぐバラックの去就を案じている。

 昨夏の移籍マーケットでバイエルンからチェルシーに移籍したバラック。しかし、チェルシーの中盤で確固たる地位を築けず、出場は26試合に留まった。さらに、今シーズンはケガの影響もあり、戦線離脱中。しかも、チャンピオンズ・リーグのグループステージを戦うメンバー登録からも除外されており、チェルシー退団も含めて、その去就には注目が集まっている。

 そんなバラックについて、ベッケンバウアーは「移籍先を間違えた」と語り、今後はさらなる苦境に立たされるだろうと予想している。

「私に言わせれば、チェルシー移籍自体が間違いだった。もしマンUに移籍していれば、ミヒャエルがプレーするポジションもあったはずだ。マンUなら完璧にフィットしていただろう。レアル・マドリーでもそうだ。しかし、チェルシーにはすでにフランク・ランパードがいる。彼のポジションはすでに埋まっていたんだ。しかし、今になってどこに移籍できるというんだ? 次のチャンスは冬のマーケットだが、アリエン・ロッベンとヴェスレイ・スナイデルを獲得したレアルのベルント・シュスター監督が、ミヒャエルを獲得するとは思えないね」

 バラックの古巣バイエルンが獲得に乗り出す可能性について、会長のベッケンバウアーは「ミヒャエル自身が望んでいないし、ウチでは彼の給料を払えない」と語り、その可能性を完全否定した。11月の復帰が予想されているバラックだが、チャンピオンズ・リーグの登録メンバーから外れた結果、これまで以上に出場機会が限定されることに。イングランドで2シーズン目を迎えたバラックは、“皇帝”も嘆くほどの苦境に立たされている。