女性にとって、人生最大の分岐点ともいえる「結婚」。そりゃあ結婚だけがすべてではないけれど、「せっかく女に生まれたのだから、素敵なダンナ様をGETしたい!」と思うのがホントのトコロ。だけど、現代では30才を区切りに焦り出し、40歳で早くもあきらめてしまう女性が増えているらしい。

 リサーチ会社として知られる「マクロミル」では、全国20〜30代の未婚女性を対象に、「結婚観に関する意識調査」を実施。その発表資料によると、焦り始めるピークは30歳、あきらめ始めるのは40歳がピークであることがわかったのだとか。両方ともキリの良いところでピークを迎えているけれど、コレには一体どんな意味があるのだろう?

 「このデータは20歳から39歳までの未婚女性の意見を1歳区切りで均等数回収して集計しているのですが、30歳からは“焦り始める”“あきらめ始める”ともに5年間隔で高くなる傾向が出ています。女性にとって30歳や40歳などのキリの良い年齢は、人生の中でより大きな区切りとなる、ということではないでしょうか」(マクロミル 広報)

 現代社会において、「女性の結婚適齢期は30歳まで」といった風潮は確かに強い。書店の女性誌コーナーをのぞいてみても、20代をターゲットにした雑誌は盛んに「モテ」や「結婚」を推奨しているが、30代に向けた誌からはガクッとその傾向が減り、「自分探し」や「ライフスタイル」に関した特集が多く組まれている。実際に“今年30歳を迎える”という独身女性の方にもお話を伺ってみた。

 「30歳が近くなると、周りの女友達もどんどん結婚していくわけ。女はどうしても連帯感を大事にするっていうか、ハズれることに恐怖を覚えるから余計に焦っちゃうのね。そのうえ年を追うごとに出会いのチャンスもなくなるし、“イイな”と思ってもすでにパートナーがいたりする。厳選できるのは20代までだよ、ホント」(29才 商社勤務)

 う〜ん、痛烈なお言葉・・・。そして“あきらめ始める”40歳にも、それなりの意味があるらしい。

 「結婚自体に“子どもを持ちたい”という願望を重ねる女性にとって、30代後半は出産できるギリギリの年。逆に、40代以降からは“子どもや夫に縛られない自由なライフスタイルを選択したい”と答える未婚女性が多くいますね」(マクロミル 広報)

 結婚だけがすべてではない。だけど、リミットまではそれに懸けたい。女性たちの内なる戦いは、これからも続いていくのだろうか。(安田明洋/verb)

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