Android Qで『SIMロック』の常識が変わる? 大幅機能拡張か
次期モバイル向けOSこと「Android Q」にて、さらなる柔軟なSIMロックの設定がキャリアにより可能になるとの指摘が、同OSの流出コードを根拠に報じられています。

今回ソースコードレビューシステム「Gerrit」から発見されたAndroid OSへの4個のコミットは、すべて「Android Qへのキャリアの制限拡張(Carrier restriction enhancements for Android Q.)」と名付けられています。

そしてその内容としては、例えば「許可する/許可しないキャリアのリスト」を設定することが可能です。これにより、自社のネットワーク施設を使うMVNOキャリアのSIMの使用を防ぐ、といったことが可能になると想定されます。

その他にも、「メインSIMスロットに特定キャリアのSIMが挿入されていない場合、サブSIMスロットの使用をロックする」といった、デュアルSIM端末向けの制限も見つかっています。このロックは即時適応され、再起動しようがファクトリーリセット(初期化)をしようが継続すると記述されているのです。

海外はもとより日本でもSIMフリーでの端末使用が広まりつつある中、このようなSIMロックの機能拡張は若干意外にも感じられます。一方、緊急通報ではこれらのSIM使用制限は反映されないそうなので、その点だけは安心かもしれません。