ソニー生命保険は2月1日、47都道府県の生活意識調査の結果を発表した。調査は2015年に始まり3回目を迎える。都道府県それぞれで在住者100人が回答している。在住者が自分の住む都道府県を「暮らしやすい」と思うかどうか測る「暮らしやすさランキング」では、福岡県が53%の支持率を集め、3回連続で1位を獲得した。

また、今回から恋愛観に関する質問が加えられた。「自分から告白する女性」が最も多かったのは山梨県(34%)だった。

恋愛で外見を最重視するのは新潟県、内面重視は徳島県


2位は茨城県、群馬県、埼玉県、東京都の関東の自治体4つと、兵庫県が、同率の26%でランクインした。関東圏には、自分から告白するアクティブな女性が多く集まっているようだ。県民性研究の第一人者である矢野新一さんは、山梨県が1位になったことについて、

山梨県は山が多く平地が少ないため、土地に限りがあります。男の子が複数生まれると、土地を数人で分けて狭くしなくて済むよう、次男や三男は外に出て行くよう言われます。女性からすれば、結婚相手を探す際に相手の告白を待っていても、男性はどんどん外に出て行ってしまうわけですから、自分から声をかけていかなければと思うのでしょう」

と地理的な面から分析している。

調査では、恋愛で重視するのは外見か内面かという質問も聞いている。全国平均では「内面の良さ」(51.2%)が「外見の良さ」(12.2%)を大きく上回ったが、都道府県別では、「内面の良さ」は徳島県(64%)で最も重視され、「外見の良さ」は新潟県(20%)での支持率が高かった。

矢野さんによると、徳島県はかつて、全国を回った阿波商人が各地の美女を連れて帰ってきたこともあり、美人が多いという。そのため「わざわざ外見を気にせずとも美人が多いので、内面を重視する傾向が強いのでは」と分析する。女性も、商人気質を受け継いでお金にシビアな人が多いのが特徴で、「男性に対する見方もそうなるのではないでしょうか」と話していた。

また、リリースでは新潟県民について「やや面食いな人が多いのかもしれません」と言っているが、矢野さんは

「美人が多く、働き者で夫に尽くす人が多い新潟の女性は、男性にとって既に充分魅力的ですが、外見もよければ更にパーフェクト、と欲が出て、『外見を重視する』と答えた人が多かったのだと思います。また、『男の子と杉は育たない』と言うように、新潟は女性のほうがしっかり者です。そのため女性側には、せめて自分と同じくらい整った顔立ちの男性が良いという思いが生まれるのではないでしょうか」

と分析していた。

告白やプロポーズに向いている話し方1位「東京都の話し方」

また、全回答者4700人を対象に方言や話し方に関する印象を聞き、各項目の都道府県ランキングも算出した。「情熱的な方言や話し方」の印象が最も強かったのは大阪府(22.5%)で、2位は福岡県(8.2%)だった。京都府は、「憧れる方言や話し方」と「癒される方言や話し方」の2項目で1位を獲得した。

「告白やプロポーズに向いている方言や話し方」では、東京都(11.7%)が1位だった。東京の方言と言われてもピンとこない人も多いだろうが、いわゆる標準語をイメージしての回答だったのではないかと推測される。リリースでは、

「真剣な想いを伝え、映画やドラマのワンシーンのように、バッチリきめるイメージがある人が多いのかもしれません」

と分析している。