10月後半には再びドル高を試す展開に=外為どっとコム総研
――9月は豪ドル/円で豪ドル高が進んだが、10月は?
6-7月以降の動きは、ドルも円も安くその他通貨が高いという流れに沿った豪ドル高だった。足元ではドルが強くなり始めており、豪ドル高のピッチは鈍りそうだ。さすがに、1豪ドル=90円に乗せてからは値動きが鈍ってくると思う。今後は、豪ドル/米ドルでの豪ドル安・米ドル高の動きに押されて、豪ドル/円の上値が重くなる場面が増えるだろう。
こうした事もあって、当面は1豪ドル=91円を超えて豪ドル高が進む可能性は低いとみる。下値は86円が固いだろう。
――その他、注目の通貨ペアは?
10月はユーロ/ドルの動きに注目している。9月に一時1ユーロ=1.20ドル台に乗せたが、その後は失速気味に1.17ドル台へと反落しており、年初から続くユーロの上昇トレンドに陰りが見え始めた。ユーロ高の背景にあった「量的金融緩和の縮小計画」が今月26日のECB理事会で具体化することで「材料出尽くし」となって反落する可能性もあるとみている。
今後、ドル高に通じるような材料が米国サイドから出てくると、1ユーロ=1.15ドル割れということもあり得ると思う。