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NECは9月26日、同社のメインフレームである「ACOSシリーズ」の大型機の新製品として、「i-PX9800/A200」を販売開始した。価格は910万円(税別)から、出荷開始日は12月1日。

新製品は、同社独自というCPU制御技術における処理最適化により処理性能を10%向上させると共に、データベース制御基盤の強化により、大規模オンライン・システムのスループットの向上を実現したという。

同製品はユーザー・システムの基幹サーバとして、SoR(System of Record、記録や統制のためのシステム群)領域における処理性能・運用性を向上させると共に、IoTやビッグデータ、クラウドなどのSoE(System of Engagement、顧客との関係を強化するシステム群)領域との連携をより柔軟にすることで、さらなるユーザー資産の価値拡大を支援していくという。

また、遠隔地からACOSシステムの制御を可能とする「リモートOPS機能」を実装し、運用性の向上を実現。さらに、クラウドなどのオープン・システムとの連携を容易にする機能強化により、新たな業務やサービスへの対応も可能だという。

また、災害対策向けの強化の1つとして、ACOSシステムを低コストで導入可能な災害対策用モデル(DRモデル)の提供を開始する。遠隔地にあるバックアップ・サイトへ同製品を設置することで、災害時における迅速な業務復旧を可能にするとしている。

新製品の特長として同社は、基幹システムを支えるための進化、SoE領域との連携強化、災害対策用の新製品・新機能の提供の3点を挙げる。

また、データベース更新ログ出力処理の並行動作性を高めることによる大規模オンライン・システムでのスループット向上や、高密度実装や部品配置の最適化による設置面積最大33%の削減、さらに遠隔地からACOSシステムの制御を可能とするリモートOPS機能の実装などの強化を行った。