9月6日(米現地時間)、アメリカの複数のメディアが玩具販売大手のToys "R" Us, Inc.(DUNS:006985808、ニュージャージー州、以下米トイザらス)が債務整理を目的に法律事務所と契約を結んだと報じた。一部では破産申請の可能性も報じている。

トイザらス「池袋サンシャインシティ店」(9月7日撮影)

日本トイザらスへの影響

 日本のトイザらス事業は、日本トイザらス(株)(TSR企業コード:350937800、神奈川県)が手掛けている。9月7日(日本時間)、日本トイザらスの担当者は東京商工リサーチの取材に応じ、「米トイザらスは50億ドル(5,500億円)の債務がある。このリファイナンスを検討しているのは事実である」と述べた。ただ、「この動きが日本のビジネスに直接影響を与えることはない」との認識を示した。

トイザらスグループの資本関係

 日本トイザらスは、ティーアールユー・ジャパン・ホールディングス・エルエルシーとティーアールユー・ジャパン・ホールディングス2・エルエルシーの2法人が株主となっている。2法人の出資比率や所在地は非公表。
 2法人は、トイザらス・アジア・リミテッド(香港、以下トイザらスアジア)の支配下にある。トイザらスアジアには、米トイザらスが約85%、FUNG RETAILING LIMITED(DUNS:686542549、香港)が約15%を出資している。

日本トイザらスは9月1日付で新社長が就任

 9月6日現在、日本トイザらスの商業登記簿は登記事件中で閲覧することができない。管轄法務局によると、登記内容の変更申請が最近なされ、完了は9月22日頃になるという。
 今回の変更申請は、代表者交代によるもののようだ。日本トイザらスは9月1日付で、ディーター・ハーベル氏が代表取締役社長に就任している。同氏は、オーストリア出身だが、日本に約20年在住しているという。日本コカ・コーラ(株)(TSR企業コード:291149200、東京都)のバイス・プレジデントや(株)ラコステジャパン(TSR企業コード:295100451、東京都)の社長などを歴任している。

日本トイザらスの業績

 東京商工リサーチのデータベースによると、日本トイザらスの2017年1月期の売上高は1,405億円で前期より3.1%減収となった。これは既存店の改装などが影響したようだ。
 今期(2018年1月期)の業績について、日本トイザらスの担当者は「具体的な数値は出せないが、順調に推移している」という。


 米トイザらスの債務整理の報道を受け、東京商工リサーチには9月7日(日本時間)早朝から日本トイザらスへの影響に関する問い合わせが相次いだ。
 トイザらスは一般消費者にも浸透しているだけに、インパクトも大きい。今のところ混乱は見られないが、今後の米トイザらスと日本トイザらスの動向が注目される。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」9月8日号掲載予定「WeeklyTopics」を再編集)


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