タトゥーはサッカー選手に悪影響? 独の大学教授が研究結果を報告

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 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシやパリ・サンジェルマンへ移籍したブラジル代表FWネイマールなど、多くのサッカー選手が身体にタトゥーを入れている。しかし、タトゥーがプレーのパフォーマンス低下を招く可能性があるとの研究結果がドイツで報告されたようだ。22日付のドイツ紙『ツァイト』が伝えている。

 同紙によると、ケルン体育大学のインゴ・フロベーゼ教授がタトゥーとサッカー選手との関係を研究。タトゥーに使用されるインクの60〜70パーセントは皮膚から血管にまで達して体内の血液循環に影響を与えることや、範囲の大きなタトゥーが皮膚の発汗機能や体温調節機能を阻害することを指摘したという。一つのタトゥーを身体に入れると、しばらくはフィジカル面で3パーセントから5パーセントほどパフォーマンスが低下するとの研究報告を発表した。

 タトゥーについてフロベーゼ教授は、「皮膚は人体の中で最大の器官であり、タトゥーはそれを汚染する行為だ」とコメント。さらに「私が責任ある立場にあったら、タトゥーは禁止する。小さなことかもしれないが、真剣に検討するべきだ」と各クラブへ対策の必要性を訴えた。

 日本代表MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルトやライプツィヒなど、“外見上望ましくない”との理由でタトゥーを禁止するクラブは以前にもあった。しかし、健康に対する具体的な影響が示されたことで、サッカー界におけるタトゥーブームにも変化が起きるかもしれない。今後の動向が注目されることになりそうだ。

(記事/Footmedia)