ご健在のフィリップ殿下に死亡説(出典:http://www.independent.co.uk)

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5月4日の朝、イギリス国民を驚かせたのは「フィリップ殿下死亡」というニュースだった。しかしこれはとんだ誤報。後に各メディアでフィリップ殿下の公務引退のアナウンスが正式に発表された。

英タブロイド紙が失態を犯してしまった。『Daily Mail』はSNS上でフィリップ殿下の死亡説を促す発言をしたことで、その噂は海外にまで飛び火した。また『The Sun』も「フィリップ殿下95歳、死亡」という見出しで誤報を掲載し、これらのニュースを知った人々を驚かせた。

そもそもこの誤報は、エリザベス女王が同日の朝に「緊急召集」としてイギリス国内の王室関係者を集めるという知らせが広がったためとされるが、早急に誤報が拡散されたことはやはり「通常ではない」事態だったようだ。過去に宮殿での仕事に従事していたという元スタッフも「このようなハプニングは私が記憶している限りありませんでした」と話しているという。

しかし「英フィリップ殿下死亡説」は海外にもたちまち流出し、フランス、アメリカ、カナダのメディアも早速この誤報を伝えるという事態になり、ニュースを知った国内外のネットユーザーらから下記のような莫大な数のコメントが寄せられ、様々な憶測を呼んだ。

「フィリップ殿下、もう年だったからね…病気がちって噂あったし。」
「殿下、どうぞ安らかに…。」
「キャサリン妃が3人目を妊娠したんじゃないの?」
「女王が引退してチャールズに公務を譲るんだろう。」
「いや、女王が亡くなったのでは?」
「殿下と女王の健康面とは関係ないってニュースも出てるわ!」
「こちらオーストラリアからだけど、続報はまだ出てないのかい?」

真実としては、現在のフィリップ殿下の健康状態は極めて良好である。また4日の午前10時に行われた緊急会議の内容は、フィリップ殿下がご自身の意思により今年9月から公務の全てをリタイアするという発表であり、来月10日に96歳を迎える夫の意思を妻のエリザベス女王もサポートしているというニュースが後に複数の英メディアで伝えられた。

1947年にまだ即位されていなかったエリザベス女王と結婚したフィリップ殿下は良き夫として、また女王が1952年に即位されて以来も良きパートナーとして常に女王の公務に付き添い、まさに公私にわたり70年間エリザベス女王をサポートしてきた。英紙『Express』によると、昨年は殿下ご自身が217もの公務に参加されたことが伝えられている。

フィリップ殿下のリタイア後の予定は明らかにされていないが、王室ファンの多いイギリス国民は、公務から引退された後もフィリップ殿下が元気な姿を公に見せてくれる機会があることを願っているようだ。

なお、昨年12月には風邪で体調を崩していたエリザベス女王にも「死亡説」がSNS上で拡散された。

出典:http://www.independent.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)