安倍晋三首相は2017年4月27日夜(日本時間)、ロシア・モスクワのクレムリン(大統領府)でプーチン大統領と会談した。約3時間で通訳だけを入れた1対1の場も設けられ、北方領土を中心に意見交換を行ったとみられる。

モスクワで首脳会談が行われるのと時を同じくして、ここ日本でその行く末を見守っていた者(?)がいる。北方領土問題対策協会のイメージキャラクター「北方領土エリカちゃん」だ。

「#日本でよかった」ハッシュタグ付きでツイートも


エトピリカ(Alan D. Wilsonさん作成、Wikimedia Commonsより)

北方領土エリカちゃん」は2008年、内閣府が政府広報の一環で制作したフラッシュコンテンツで初登場した。その名は、北方領土の周辺に生息する海鳥「エトピリカ」に由来する。2013年春にツイッターの公式アカウント、同年7月に着ぐるみが作られており、各地のイベントなどで領土問題を説明している。

Patricia Tseさん撮影、Flickrより

「エリカちゃん」はかねてより、ツイッターに領土問題における日本政府の主張を盛り込んで投稿する様で、ネットで話題となっていた。15年2月には「北方領土を不法に占拠しているのはどの国でしょう?」「正解は、【ロシア】だピッ!」といったクイズを出して、語尾と内容のギャップや、その舌鋒の鋭さで注目をあびた。

日露首脳会談が行われた17年4月27日夜、「エリカちゃん」はツイッターを

と更新した。この「#日本でよかった」との関連は不明だが、前日26日には、今村雅弘・前復興相の発言を逆手にとって、「#東北でよかった」のハッシュタグで、東北の魅力を伝えるツイートが多数投稿され、話題となっていた。