2日、テレビ朝日「夢対決2017とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」では、レスリングで五輪4連覇を達成した伊調馨がゲスト出演。木梨憲武が聞き役となり、昨年出場したリオデジャネイロ五輪や、高校時代に1度だけ実現した吉田沙保里との対戦について語った。

木梨から「テレビで観ないから。なんで出てくんないの?」と訊かれると、伊調は「好きじゃない」とキッパリ。その理由を「テレビっ子ですごい好きなんですけど、拘束時間も長いじゃないですか」と話した。

すると話題は、残り4秒で逆転勝利を飾ったリオ五輪レスリング女子58キロ級決勝について。「あんまりいい試合じゃなかったんで、あんまり観たくない」という伊調だが、木梨に促される格好で自身の試合を観ると、対戦相手のコブロワゾロボワがタックルを狙って懐に飛び込んできた終盤の攻防を「(伊調の)足にしがみついてタイムアップを狙ったと思う」と分析しつつ、「(入ってきたことで)ラストチャンスだと思いました」と振り返る。

さらに「ラストチャンスなので大事に大事に(バックに)回りました」と話した伊調だったが、最後の攻防でコブロワゾロボワのバックに回るも倒すには至らず。「ここで倒したかったんです。でも倒れなかった。だからムカついているんです。超ムカついてる。だから笑えなかった」などと笑顔なき4連覇となった理由を説明した。

また、2020年に迎える東京五輪出場については、「今32歳なんでピークは過ぎているのはもちろんなんですけど。古傷だらけ」と前置きすると、「ないって言えば嘘ですけど、あるとも言えない。選手としてやるって決めたら、ずっとそういう生活が続くので覚悟ができてない。レスリングでずっと食べていけないので仕事なにしようかなと思ったり。結婚もママになることも夢の一つなので、それも含めて選手生活できるのかっていうのもあります」と葛藤する心のうちを垣間見せた。

その他にも、木梨から「(吉田沙保里と試合を)やったら、負けたり勝ったり、レベル的には一緒くらいな感じなの?」と質問されると、伊調は、吉田と対戦した高校時代に言及。「自分も高校1年生だったんで。沙保里さんも高校3年生。まだ伸び盛りの時だったんで自分も沙保里さんに勝ちたかったし。そこで(吉田に負けて)階級上げろって監督から言われた時に”いや、まだ勝ってねーしな”って思いながら、上げるの嫌だなと思ってて。そのおかげで(後に2人で五輪に出場できた)」と語るも、「悔しさは残ってます」と本音も明かした。