ハナレグミ永積崇が考えるカッコイイ大人とは？

この時代をどう楽しく生きていくのか？　どうカッコ良く生きていくのか？　あなたのこれからの毎日を変えてくれるかもしれないヒントを、RIP SLYMEがゲストとともに探求していくTOKYO FMの番組「RIP SLYME SHOCK THE RADIO」。そのなかで、ゲストに必ず聞く質問が「カッコイイ大人とは？」。
5月27日の放送では、現在公開中の映画「海よりもまだ深く」の主題歌、シングル「深呼吸」を発売したばかりのハナレグミこと永積崇さんが登場。「カッコイイ大人」について答えてくれました。

ハナレグミこと永積崇さん（左）と、番組パーソナリティのRIP SLYMEのRYO-Z

RYO-Z　本作（ハナレグミのニューシングル「深呼吸」）は「そして父になる」「海街diary」で知られる是枝裕和監督の最新作「海よりもまだ深く」の主題歌として書き下ろされたんですよね。

永積　そうですね。

RYO-Z　PVをさっき観させてもらったんですけど、そのハマり具合ももう……！　めっちゃハマっていて。団地と永積くんのハマり方がスゴイ（笑）!!

永積　なんかね、今回の映画の舞台になっているのが東京の西のほうで。監督が生まれ育った街が舞台なので、僕も東京のそっちのほうの出身なので。

RYO-Z　出身がご近所なんですね。

永積　だから自然と身体が色と合うというか。

RYO-Z　空気感としても合っていました！　最高のハマり具合で。また名曲出ちゃったって感じですよ〜。

永積　いやいや〜、ありがとうございます。

RYO-Z　改めまして、ホント、僕ファンなんです。

永積　嬉しいですね。


RYO-Z　実は沖縄でも観ていまして……。

永積　え!?　本当！

RYO-Z　ちょうど「光と影」のときで、北谷の方でやりませんでしたっけ？

永積　やったやった。

RYO-Z　あれを観に行きました、嫁と2人で。「生『光と影』観に行こうぜ！」って。


永積　マジで〜!!

RYO-Z　でも、あれからもう7年も経ってるんですね。

永積　そうだね。「光と影」からは7年経ってるね。

RYO-Z　どうやってその曲作りで、言葉選びというか、降りてくるんですか？

永積　ハナレグミの場合は歌詞から書くことが多いから、そのとき思ったことをつらつらと書いてメロディをね。

RYO-Z　じゃあ、もう先に歌詞が出てくるんですね。

永積　そうだね。

RYO-Z　ウチは逆なんですよ。さきにオケができてからなので。なかなか詞でグッと聴かせるみたいな、永積くんみたいに言葉から先に出てくるってなかなかないから挑戦してみたいなと思うんですけど。でも、めちゃくちゃ影響受けまくりですよ！

永積　いやあ……嬉しい。

RYO-Z　（ニューシングル「深呼吸」は）是枝監督とのタッグが初めてとは思えないほどの曲のハマり具合なんですが……。監督とはどんなお話を？

永積　事前にもうセットの場所が決まっていて。そのくらい、もう監督の中ではもう決まっていたんですよね。監督に「曲はどんなふうにしますか？」って聞いたんだけど、監督からは「思ったままに付けてくれたらいいかな」って感じだったんだよね。でも監督の思っていることは映画を観るとすごくわかったので。映画の内容は、本当にどこにでもある、自分にも重なる部分がある、大半の人が知っている一瞬がある、家族の細微な時間というか気配が多いんです。だから「音楽であまり説明したらいけない」と思って。事前にメンバーでセッションをしていっぱいトラッ クを作って。それをはめてみて、どれがいいかな？って。

RYO-Z　映像にね。

永積　そう。そうすることによって良い距離感が生まれて。ちょうどジャストな、何気なく鳴る音になったんじゃないかなと思います。

ハナレグミ永積崇さんが考える、カッコイイ大人とは？


RYO-Z　最後の質問になるんですが、永積くんが思う「カッコイイ大人」について聞きたいんですけど。

永積　“今でも正直に迷いながら作品を作っている人”が尊敬できる人かなと思います。自分よりお歳が上で、ものづくりをしている人が身近にいるんですけど、そういう人たちと話してみると、年下の自分に対して「こういうもんだよ」って言うんじゃなくて、「わかんねえな……。俺はこう思うけど、お前はどうなんだ？」っていうふうに、自分の確信も持っているけど、いつでも変わる準備をしている。

RYO-Z　おお……！

永積　自分の好きな大人の人はそういう人ですね。

RYO-Z　自分のスタイルを持ちながら、変われる準備のある人。

永積　うん。いつでも変われる気持ちのある人。チェンジしていきたいね。