デビュー後、快進撃を続ける欅坂46。中心的メンバーとしてセンターに抜擢された平手友梨奈に大きな注目が集まっている。今回、BUBKA6月号では平手へインタビューを行っている。その一部を公開する。

─はやくもセンターの平手さんの圧倒的な存在感に各方面から絶賛の嵐が巻き起こっています。ご本人の耳にも届いていると思いますが、そういった高い評価をどう受け止めていますか?

平手 う〜ん……素直には受け止めてないです。

─どうしてですか?

平手 「すごいね」って言われるのはうれしいし、褒めていただけるのもありがたいと思っているんですけど、自分ではまだまだ納得いっていないので。MVも正直……。

─今ならもっと上手くできる?

平手 今のほうがもっと上手く表現できると思うし、ダンスもかっこよく見せることができます。自分の中では「もっと上にいけたんじゃないかな」っていう思いがあります。

─デビュー前に、国際フォーラムでワンマンライブをやりましたよね。あのときも、平手さんの圧巻のパフォーマンスに度肝を抜かれたんですけど、それも本人的には納得していない?

平手 はい。初単独ライブということもあって、緊張がピークに達してしまって……。

─平手さんのソロ曲『山手線』も披露しましたよね。

平手 サビの振り付け以外は、全部その場で考えて踊りました。間奏のところで歩いたり、ポーズをしたりするのもその場で考えて。だから、見ている方に「なんだこの振りは?」って思われるような気がして、恥ずかしかったです。

─え!? 逆にすごくないですか?アドリブで踊った、ってことですよね?

平手 アドリブです。自分でもどう踊ったのかおぼえていなくて。正直、ミュージカルっぽくなりすぎるかな?と思って、スタッフさんに相談したものの、振りを教えてもらった動画を見てもなかなか体に入ってこなくて。それで本番が始まっちゃったから、もうやるしかない!と思って、アドリブで……。

─天才ですか!欅坂46に入る前はダンス未経験ですよね?どうしてアドリブでできるんですか?

平手 わからないです(笑)。

─動物的な勘なんでしょうか。平手さんの動きは野性味にあふれているので。

平手 あははは。

─サバンナの豹みたいな。

平手 えぇ〜、そんなですか!?(笑)。

─直感で動くタイプなのでは?

平手 そんな感じです。国際フォーラムでは感覚で動いていました。

─すごいですね!でも、納得してないんですよね?

平手 自己採点すると35点くらいです。くやしい部分とか反省点もたくさんあったので。自分で“完璧”って思えないので、それくらいの点数です。ちなみに今日のラジオは9点。

─自分に厳しすぎますよ!ダンスだったら自分で修正できるじゃないですか。それでも満足できない?

平手 たぶん満足できない……。正直、パフォーマンスをするごとに、毎回くやしい気持ちになるんですよ。「あぁ〜、今日は最高だった!」って思ったことが一度もなくて。

─100点のパフォーマンスができた!と思ったことがない?

平手 はい。いつかそういう日が来るのかなぁ……。

─平手さんがイメージする理想形があって、そこに達していないからですか?

平手 それが自分でもよくわからなくて。なにをどうしたら達成感を得られるんだろう?って思うんです。でも、「おもてなし会」のときにダンス部としてダンスを披露したんですよ。本番の1週間前くらいから練習をはじめたんですけど、その期間中に、頑張ったらこんなに上までいけるんだな、ってすごく実感できたんですよ。

─日々成長している自分を実感した?

平手 はい。だから、なんていうか……自分をもっと責めたいのかもしれないです(笑)。

─さらなる高みを目指すために、もっと自分を追い込みたい?

平手 ダンスレッスンとかは、正直、もっと厳しくてもいいんじゃないかなって思います。ここで甘えちゃうと上には行けないし、成長できないと思うので。でも、どこまで頑張れば自分に満足できるかがわからなくて……。

─もはや自分自身との戦いですね。

平手 最近、自分でも自分がよくわからないんですよ(笑)。