今や世界最大の自動車大国となった中国だが、日本と比べると自動車の使用年数が短いようだ。中国メディアの捜狐は21日、「日本人が乗る自動車の寿命が長いのはなぜなのか?」と題する記事を掲載し、その理由を分析した。(イメージ写真提供:123RF)

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 今や世界最大の自動車大国となった中国だが、日本と比べると自動車の使用年数が短いようだ。中国メディアの捜狐は21日、「日本人が乗る自動車の寿命が長いのはなぜなのか?」と題する記事を掲載し、その理由を分析した。

 報道によれば、中国の自動車ユーザーは同じ車に長くても5-6年しか乗らず、中国では使用年数が10年を超えるような自動車はごくまれにしか見かけることがないという。しかし日本では乗用車の平均車命が8年程度であることを伝え、日本の自動車が長持ちする理由について複数の点を挙げた。

 1つ目は、日本人は自動車のメンテナンスに関する知識を豊富に持っているからだという。これは早くから自動車が普及したことと関係があるようだ。2つ目は「成熟した自動車市場」で、日本では品質の良い車しか生き残れないからだとした。3つ目は「中古車市場のレベルの高さ」だ。ルールがはっきりしていて信用が置けるので売買しやすい環境があるという。

 4つ目には「成熟した消費概念」を挙げた。日本人にとって自動車は「交通手段の1つ」に過ぎず、長く使うほどコストが抑えられると考えているためだという。

 一方の中国人は、メンツの問題、品質の低さ、信用性に欠ける中古車市場、自動車に関する知識の不足ゆえのメンテナンス不足、不合理な排ガス規制などのため、使用年数が短くなってしまうのだと分析した。

 記事では、中国でもできるだけ長く乗ろうという理性的なユーザーが増えつつあることを喜びつつも、日本との差は歴然で、長持ちする質の良い車を選ぶことや、車の維持管理の知識を身に付け実行することなど、先入観抜きで日本から学ぶべきことがある、と締めくくっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)