変り種フェイスパックが美の秘訣だというが(水谷雅子オフィシャルブログより)

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 まさに“美魔女”──。14日に日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組『ダウンタウンDX』に出演したモデル、水谷雅子の美しさが話題となっている。46歳という年齢にはとても思えない若々しい美貌は、番組途中で紹介された24歳の娘とのツーショット写真が、まるで姉妹のようにしか見えないほど。

 番組内でも娘から聞いたエピソードとして「店で、(娘が水谷を)『お母さん』と呼ぶと、店員が驚く顔を見てスゴいドヤ顔をする」「ナンパされた事をいちいち娘に報告する」いうものが紹介されたが、普通の40代の女性であれば年甲斐もなくイタいと思えるこれらの話も、彼女ならば十分納得できると思った人は多いだろう。

 実際、ネット上では水谷に対し「30歳くらいに見える」「AKBの誰かかと思った」など、年齢を超えたその美を称賛する声が多く寄せられている。

 そんな水谷の美の秘訣として、番組内で取り上げられたのが、毎日のケアである。起床後に米の研ぎ汁で洗顔したり、かっさと呼ばれる美容器具での顔面マッサージを行ったりというものが紹介されたが、中でも特徴的だったのが、様々な食品を用いたフェイスパックである。

「美容にいい食べ物は、顔に塗っても効果がある」という独自の理論で、様々な食品をフェイスパックとして使用しているというのだ。番組では、バナナ+蜂蜜のフェイスパックが大きく取り上げられた他、トマト、スイカ、ココア、ヨーグルトでパックする様子が紹介され、番組のサイトでは、そのうちのヨーグルトとスイカのパックについて語る水谷の姿をおまけ動画としてみることが出来るようになっている。

フェイスパックは本当に効果があるのか?

 はたして、これらの食品を用いたフェイスパックの効果のほどは如何なものか。実際にこれらを作って試してみることにした。なお、筆者はフェイスパックというものを生まれてこのかた、したことがないデブ男のため、筆者だけではなく、企画を聞いて興味津々となった母にも試してもらい、女性側の感想も聞くことにした。(なお、写真に関しては「絶対イヤ!」と拒否されたため、筆者のみのものとなる。むさくるしい見た目だが、何卒ご容赦頂きたい)



 まず、フェイスパックをする前の筆者の顔がこちら。昔から太っていた影響か、中学の頃にニキビに悩みまくり、オレンジピールのような穴ぼこだらけの肌で、脂ぎっているのにガッサガサな感触という、なかなかこれ以上ないほどにあれた顔面を持っていると自負している。なお、いかに試すパックは全て、10分ほどつけた後洗い流し、その後の肌の感触を確かめるという形で美容効果を検証することにしたい。



 まずは、番組でも保湿効果やピーリング効果があると大きく取り上げられていたバナナと蜂蜜のフェイスパックをトライ。こちらはバナナと蜂蜜をスプーンで潰してよく混ぜたものをフェイスパックのシートに塗り、それを顔に付けるというものだ。

 筆者がフェイスパックに不慣れなのもあるのかも知れないが、実際に着けてみると、パックから蜂蜜が目に垂れて来て若干鬱陶しいのと、もとからパックについていた薬液の影響もあってか、バナナの青臭さが際立ってしまい、美肌効果があろうとなかろうともう二度とつけたいとは思えないものだった。

 ただ、母は「確かに普通にパックするよりもかなりしっとりする気がする。いかにも美肌効果ありそう!」と好感触だったため、女性受けはいいのかも知れない。付けた後は若干肌がしっとりしたような気がしたから、効果の方は本当に結構高いのかも?



 続いて試したのは、スイカのフェイスパック。こちらは番組内では写真だけだったが、サイトのおまけ動画の方で詳細に説明されていた。どうやらミキサーにかけたスイカにオートミールとレモン汁を混ぜ、同じようにフェイスパックに塗ってつけるというものだ。動画では、スイカには美肌効果のある栄養素、リコピンがトマトの1.4倍も含まれていることを強調していた。

 残念ながら手元にオートミールが無かったため、スイカとレモン汁だけで試すことに。バナナよりも青臭さは少ないが、レモン汁の影響かちょっと肌に沁みる。母も「これ、レモン入れない方がいいんじゃない? 逆に肌が荒れるでしょ!」とご機嫌斜めだった。使用後は、肌が突っ張った感じになったので、よく言えばハリが出たと言えなくもないのだろうか。いずれにせよ、肌にはあまりよくなさそうな気がした。



 次はトマトパック。スイカよりリコピンが少ないであろうトマトを何故パックにするのだろう、と思ったが、季節ものであるスイカに比べると入手しやすいから汎用性が高い、ということだろうか。

 こちらは番組内でもおまけ動画にも詳細な方法は語られていなかったため、トマトをミキサーにかけたものをパックで塗ってみた。種の部分は抜くか考えたが、番組内の映像では使用しているかどうか判別がつかないのと、あの部分に栄養があるという話を聞いたことがあるので、抜かずにそのまま使用することに。

 ある程度予想していたが、上記2つが比較にならないほど青臭く、これを着け続けているのはかなりの忍耐が必要となる。母は「瑞々しさがあっていいわー。匂いもイタリア料理みたいでいいじゃない」と、イタリア人に謝ってほしくなるようなセリフを吐いていたが、使用後は確かに肌に水分が戻ったような気がしなくもないので、匂いに耐えられればスイカよりもこっちの方がいいかも知れない。



 続いてはココア。こちらも詳細は語られていなかったが、映像を見る限りでは、ココアパウダーを水に溶かしたものをそのまま塗っているようなので、その方法でチャレンジ。

 これは今までの食品と違い、匂いがいいので期待していたのだが、塗ってからすぐに顔がかゆくなってきた。なんとか10分我慢して、洗い落そうとしたところ、ココアが固まってしまい大苦戦。なんとか洗い流した後に肌を触ってみると、顔の油がココアに持って行かれてしまったのか、よりガサガサ感が増してしまった。これに関してはもう飲んだ方がいいものだと断言してもいいだろう。母もこれに関しては「流石にもうやりたくない」とご立腹だった。



 最後はヨーグルトパック。母は前回のココアパックでヘソを曲げてしまったため、ここは筆者一人でやることにする。こちらはサイトのおまけ動画に、「プレーンヨーグルトを薄くのばして塗る」という方法の提示があったため、その通りにしてみた。これに関しては筆者も以前に耳にした事があるぐらい有名な食品を用いたパック方法だけのことはあり、青臭さや肌を刺激する感じもなく、垂れてくる水分以外は快適だった。

 また、使用後に突っ張ったりガサガサする事もなかったが、だからと言って状況がよくなったという事もないような気がした。残りを食べる事を考えて無脂肪のヨーグルトを使ったのがよくなかったのだろうか? まあでも、悪い感じがしないというのはきっと肌にいいということなんだろう。多分食べた方が効果高いんじゃないかと思うけど。



パック使用後。こころなしかしっとりした気が…

 以上、5種類のパックを試してみたが、肌の調子としては、大きな変化があるとは言えなかった。最初に比べれば確かに少しはしっとりしたかも知れないが、これは普通に顔を洗った後とかにも感じるものと大差ないのではと思う。とはいえ、ココアでヘソを曲げてしまった筆者の母も、「今後はトマトのパックを毎日やろうかな」とテンションが上がっていたので、美に敏感な女性には明確に分かる変化があるのかも知れない。

 また、これらの美容効果の真偽はともかくとしても、こう言った「美容にいい食品を肌に塗っても綺麗になれるはず」というような、青臭い野菜や、ココアを顔面に塗りたくることもいとわない美を追求する貪欲な姿勢、そしてそれを信じる心を持つという事そのものこそが、水谷の美しさを保つ秘訣なのかも知れないというのが、筆者の結論である。まあでも、やっぱり食べた方が幸せになれると思うんだけどなぁ。

(取材・文/阿佐美UMA)