『女帝 小池百合子』(石井 妙子) 『女帝 小池百合子』を単行本として出版したのは二〇二〇年五月三十日、それから約三年半の歳月が流れた。 原稿を書き終えたのは二〇二〇年の四月末。コロナ禍の最中、小池百合子は都知事として連日、フリップを手に記者会見を開き、何度目かの「小池百合子ブーム」が始まるかに見えた。原稿を印刷会社に渡す当日まで、テレビ画面の中に彼女の姿を追いかけ続けていたことを、今、思い