まさかのドローを告げるホイッスルが鳴り響いた直後、川崎フロンターレFW大久保嘉人はピッチの上で仰向けになって倒れ込んだ。数十秒は動けなかっただろうか。小雨まじりの敵地の夜空を見上げる脳裏には、「ダメだ」という言葉が何度も駆け巡っていた。「鹿島がどうなっているかは分からなかったけど、逆転しているんじゃないかと」ともに19時キックオフで臨んだ明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第16節。ハーフタイム