8種類の隈取。じつは今治タオル認定商品の「フェイスマスク」なんです

写真拡大 (全2枚)

まだまだ冬なので、乾燥対策に追われる筆者。お風呂上がりにしっかりと基礎化粧品でお肌を整えていても、翌朝顔を動かした時にピシッと音を立てるようなことがある。寝ている間にすっかり乾燥してしまった顔の集中ケアをするときに使用するのがフェイスマスク。ピンからキリまであるのだが、試してみたい! と思える商品を見つけた。「歌舞伎フェイスマスク」である。

くまどり(くまどり)をご存じだろうか。歌舞伎独特の化粧法で、もともと顔の血管や筋を大げさに表現したものらしい。演目、役柄によっていろいろな種類があり、役者によって工夫もされている。このくまどりを絹本(けんぽん:絹布)に写し取ってもらいたいと、歌舞伎ファンなら思うものかもしれない。

そんなくまどりのなかでも、正義や勇気などを表す赤色をメインに8種類のくまどりをモチーフにしている「歌舞伎フェイスマスク」。歌舞伎の代表作にちなんで「弁慶」、「奴凧(やっこだこ)」、「戻橋」などあって、筆者の手元にあるのは「景清」。早速使ってみました!

なかなか愉快なくまどり「景清」は平織りで、裏面はパイルで軽くやさしいつけ心地を感じられるように作られている。筆者がこの商品に興味を持った理由はもうひとつある。じつは今治タオルブランド認定商品なので、吸収性、堅牢性、安全性などの厳しい基準をクリアしているのだ。

基礎化粧品を「歌舞伎フェイスマスク」にたっぷり浸してみたが、結構な量が必要だった。顔にたっぷりつけてマスクで覆うなら、経済的かもしれない。ガーゼのような薄手の生地なので、重く感じず、違和感が全くないのがいい。とてもいい感触。マスクはほぼ丸く、目と口の部分が開いている。

商品のパッケージで掲載されている、ホームエステkabukiの使用方法を紹介してみよう。
(1)たっぷりの水を含ませてから、水分がしたたり落ちない程度に軽く絞る。
(2)500〜600wの電子レンジで約30秒温める。ラップで包むとより効果的。もちろんお風呂でもホットタオルにして使えるし、冷蔵庫で冷やしてお冷やしにしてもいい。
(3)タオルを広げて、火傷しない程度に少し冷まして、適温を確認してから顔にのせ、そのままリラックスタイム。

確かに「歌舞伎フェイスマスク」は、ホームエステとして機能性に優れていると思うが、何と言ってもくまどりの絵柄が最高である。くまどりの絹本なんて、滅多に手に入らない。飾られているのを見るだけだった筆者自身が、くまどりを付けてリラックスしている場面を想像していただきたい。くまどりを自分のものにできた嬉しさで心は喜びでいっぱい、そして乾燥していた顔は潤っていく……。なかなか愉快です。
(W.Season/ 編集プロダクション studio woofoo )