「理想の洗濯物の干し方はどういった干し方ですか?」

写真拡大 (全7枚)

最近、いつもタイミングを伺っています。何のって、洗濯の。だって、最近は雪がやたらと降るじゃないですか? 「今日は晴天」と確認したならば、溜まってなくても洗濯機は稼働させたい。妙に洗濯物を溜めてしまい、その状態で雨や雪が続いちゃったらたまったもんじゃない! 洗濯物、溜めたくない!!
でも、だ。これって、「部屋干し」すれば済む問題じゃないのだろうか……?

そんな時に、気になるデータを発見しました。P&Gは25〜49歳の女性(400人)を対象に、「洗濯物の干し方に関する調査」を実施しています。
これ、ちょっと見て行きましょう。

まずは、こんな設問から。「理想の洗濯物の干し方は何ですか?」。
いきなり意外な結果です。“理想の干し方”として一般的だと思われがちな「外干し」回答は、67%に留まっているんです。一方、理想の干し方に「部屋干し」を含む女性は31%。こちらは、予想以上でした。
また回答の詳細を見ると、その中でも傾向に違いがあることがわかります。例えば、理想の干し方に「部屋干し」と回答した専業主婦は22%。一方、働く女性(パート含む)の“部屋干し派”は34%。“働く女性”ほど、「部屋干し」を理想に挙げる割合は多いのです。

続いては、こんな質問を。「晴れている日に、洗濯物はどのように干していますか?」。晴れた日に限定し、尋ねてみます。
結果、“働く女性”で「部屋干し」を取り入れている割合は47%(「部屋干し」17%、「部屋干し、もしくは外干しと部屋干しの両方」30%)で、専業主婦は31%(「部屋干し」11%、「部屋干し、もしくは外干しと部屋干しの両方」20%)。
特に“働く女性”にとって、「部屋干し」を取り入れる干し方こそが理想的。それでいて、日常的な干し方でもあるわけです。

ここら辺、もっと突っ込んでいきます。「部屋干しの良い点は何ですか?」という質問で、「部屋干し」人気が上がった理由を探ってみましょう。
結果、専業主婦が考える“部屋干しの良い点”は「天候(雨など)を気にしなくてもよい」(52%)、「花粉を気にしなくてもよい」(50%)などが挙がる模様。一方、“働く女性”からは「天候(雨など)を気にしなくてもよい」(63%)、「干す時間/取り込む時間を気にしなくてもよい」(47%)といった意見に票が集まりました。
日中は仕事のために家を空ける時間が長い“働く女性”だけに、上記の結果は道理。「急な天候変化への対応」や「干す時間/取り込む時間を気にする必要がない」といった点を、彼女らは重視しているみたいです。

しかし、そんな彼女らだって「部屋干し」に不満を感じてないわけではない。「部屋干しの不満点は何ですか?」と質問すると、“働く女性”たちから「乾きにくい」(81%)や「洗濯物のイヤなニオイが気になる」(60%)といった不満が寄せられています。
「部屋干し」のメリットを実感している“働く女性”なのに、同時に不満も抱えているようでした。

さて。ここからはガラッと話を変え、春からの話をしましょうよ。というのも、間もなく“花粉シーズン”がやって来るじゃないですか……。花粉症やアレルギーへの有効な対処法と言ったら、花粉やPM2.5といった大気の汚れを室内に“持ち込まない”。有効な手段の一つと言えます。
それらを踏まえ、こんな質問を。「部屋干しをした方が良いと思う時はどんな時ですか?」。結果、「黄砂が飛散している」「花粉が飛散している」「PM2.5が飛散している」といった意見に多くの票が集まりました。花粉をはじめとした大気の汚れに「部屋干し」が有効だと、多くの女性が認識していることがわかります。

じゃあ、現実はどうなのか? 「現在、花粉対策で行っていることは何ですか」と質問したところ、花粉対策として実際に「部屋干し」を取り入れている女性はわずか3割程度に留まったようです。
はて、これどうしてなのか? ここでクローズアップされるは、「部屋干し」への不満点でしょうか。「乾きにくい」「洗濯物のイヤなニオイが気になる」といったデメリットを、多くの人が敬遠しているのかもしれません。

でも、今年はそうも言ってられない。2015年は前年に比べ、花粉の飛散量(北陸・関東甲信・東北地方)が約2〜3倍になると発表されています。(日本気象協会 2015年春の花粉飛散予測)
「部屋干し」に対する不満を胸に秘めつつ、それでも今年は“部屋干し派”が激増。……なんて洗濯事情が予想できるかもしれません。
(寺西ジャジューカ)