「学校の授業以外で勉強する時、あなたが一番集中しやすいのは誰と一緒の時ですか?」

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大人になり、社会に出て、それでも“学び”を止めない人は多いです。会社帰りにカルチャースクールを受講したり、スキルを身に付けるためにビジネススクールへ通ったり。
「頑張ってるな」と感心してしまうのですが、本人達に言わせると「楽しいよ」というコメントが少なくなく。幼い頃の勉強は“嫌々で”という向き合い方が当たり前だったのに、どうして今はこうなのだろう……?

話は変わって、クラウド型学習システム「すらら」を展開する株式会社すららネットは、小学4年生から高校3年生までの男女を対象に「小中高生の勉強に関する意識調査2015」を実施しています。

まずは「学校の授業以外で勉強する時、あなたが一番集中しやすいのは誰と一緒の時ですか?」という設問から、行きましょう。
結果、「1人きり」(49.5%)、「塾・家庭教師の先生」(20.8%)、「友達」(13.8%)という回答がトップ3となっています。家族である「親」(8.2%)よりも、「塾・家庭教師の先生」や「友達」と一緒の方が勉強に集中できるのだな……。

続いては「学校の授業以外で勉強する時に、あなたが一番集中しやすいのはどこですか?」と、今度は“場所”についてを質問。
こちらでのトップ3は「自分の部屋」(28.7%)、「学習塾」(27.8%)、「リビング」(19.9%)となった模様。「親の目が届く場所で勉強する子どもは成績が良い」と話題になったこともありましたが、子どもたちの感覚としては“一人きり”や塾・家庭教師の先生、友達の目が届く場所の方が集中できるみたいです。

ドンドン行きます。続いての設問は「勉強の合間にすると、勉強を再開した際に集中できる息抜き方法はどれですか?」。
こちらでのトップ3は、「お菓子を食べる」(42.5%)、「寝る」(34.7%)、「テレビを見る」(33.7%)でした。「友達とのLINE」(24.6%)や「友達や家族との会話」(22.3%)といった他者とのコミュニケーションよりも、食欲や睡眠欲の解消や、「テレビを見る」といった娯楽の方が上位となった模様。

さて続いては、こんな設問で“新時代”の現実を知りたい。「学校の授業以外で勉強する時、よく使用するものは何ですか?」。
ここで最も多かった回答は「書籍(参考書・教科書)」(56.4%)で、次いで「パソコン」(53.6%)、「スマートフォン」(26.1%)という結果になったようです。
この辺もうちょっと突っ込んで、学校種別で集計してみましょう。結果、中高生の1位は「書籍(参考書・教科書)」(中学生57.9%、高校生55.8%)であるのに対し、小学生は「パソコン」(55.0%)となっています。また、中高生のトップ3 には「スマートフォン」がランクインしていますが、小学生は「スマートフォン」ではなく「タブレット端末」が入っています。
勉強におけるITの活用は、デジタルネイティブ世代の中でも年齢によって違いが表れていることが浮き彫りとなりました。

さて。デジタルネイティブ世代の現状について、もっと探りを入れてみましょうか。「『紙教材』と『デジタル教材』、あなた自身が勉強しやすいと思うのはどちらですか?」。結果は「紙教材」が49.3%で「デジタル教材」が48.6%。なるほど、ほぼ半数ずつのようです。
しかし、学校種別に見ると違いが露わとなってくる。「デジタル教材」回答者は小学生だと70%に達し、中学生でも半数以上の51.7%に到達しています。一方、高校生だと「紙教材」回答が約7割(69.8%)。
勉強において、デジタルの浸透のタイミングが早いと思われる年齢の低い子ほど、紙教材よりデジタル教材を選ぶ傾向にあるようです。

続いては毛色をガラッと変えて、こういう質問を。「親に勉強を教えてもらうことはありますか?」。
ここで「ある」と回答した子どもたちは、54.2%。半数以上であることがわかりました。学校種別で見ると、親に勉強を教えてもらうことが「ある」と回答したのは、小学生が83.3%、中学生が57.7%、高校生が27.9%。やはり学習内容が高度化していくとともに親に教えてもらう割合は減少しています。

では「親に勉強を教えてもらうことが『ある』」と回答した小中高生に限定し、今度はこういう設問を。「親を“勉強を教えてくれる先生”として評価するなら、100点満点中何点ですか?」。
結果、導き出された平均点は74.7 点でした。これ、十分に及第点じゃないですか!? 学校種別で見ると、小学生は79.8点、中学生は72.8点、高校生は71.9点という評価となったようです。

さて、最後はこんな質問を。子どもたちの意見を聞きましょう。「自分がもっと勉強のやる気を出すために、親に希望することはどんなことですか?」。
ここで最も票を集めたのは「勉強に口を出さないでほしい」(44.6%)という回答でした。次いで「成績が上がったら、ごほうびをくれる約束をしてほしい」(43.7%)、「もっと勉強しやすい環境を作ってほしい」(30.0%)といった回答が続きます。
親としては子どもがきちんと勉強しているのか心配で、ついつい口出ししてしまいたくなりがちですが、子どもは「口出ししてほしくない」という気持ちが強い。口を出してモチベーションを失わせたら、それこそ逆効果! 遠くから、きちんと子どもに目を配りたいものです。

最後は「勉強を教えてほしい芸能人は誰ですか?」という設問で、ほっこり締めますかね。結果、上から1位:櫻井翔(嵐)、2位:北川景子、3位:小島よしおというトップ3となったようです。
アイドルでありつつ報道キャスターも務める櫻井さんに勉強を教えてほしいという小中高生は多く、加えて2位の北川景子さん、3 位の小島よしおさんと、トップ3は高学歴な芸能人が上位を占めました。
いや、櫻井翔や北川景子に教わったならば、ドキドキし過ぎて勉強どころじゃなくなっちゃいそうですけど……。
(寺西ジャジューカ)