「ひなまつりのお祝いをしていますか?」への回答を年代別にグラフ化。

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昔はそうでもなかったのに、ここに来て急激に定着している年間行事ってありますよね。ハロウィンなんてここ2〜3年な気がするし、恵方巻きだって数年前は今ほどじゃなかった。
逆にですよ? 最近、こいのぼりを見る機会がめっきり減ったんだよなぁ……。

じゃあ、「ひなまつり」はどうだろうか? その辺を探ってくれたのは、カルピス株式会社が実施した「20代独身OLのひなまつりに関する意識と実態調査」。その名の通り、国内に居住する20代独身OL(両親と同居:618人、一人暮らし:618人)を対象に、ひなまつりの実施状況をリサーチしてくれています。

まずは、「社会人になってからもひなまつりのお祝いをしているか?」という設問の回答から。
結果、「毎年している」回答は14.4%で「時々している」回答は14.1%。「たまにしている」回答(16.6%)と合わせると、およそ2人に一人(45.1%)が「ひなまつりをしている」状況のようです。逆に言えば、残る過半数(54.9%)は「ひなまつりをしていない」というわけだな。

この辺、年代別にも見てみましょうか。小学生のひなまつり実施率は71.8%で、中学生は60.5%、高校生は45.8%で、大学生は35.6%。なるほど、成長するにつれて低下していることがわかります……。と思いきや、社会人になると45.1%に上昇しているじゃないですか!
また、居住スタイル別にも集計を取りました。結果、両親と同居している人は約6割(59.1%)が、一人暮らしの人は約3割(31.1%)がひなまつりを行っていることが明らかになっています。

続いては、「ひなまつりをどこで行っているか?」という設問の登場。もちろん、圧倒的に票が集まったのは「自宅(実家)」(84.4%)でした。そして2位以下には「一人で暮らしている部屋」(15.3%)、「友人宅」(5.2%)、「居酒屋・レストラン」(3.2%)、「職場(社内)」(2.3%)、「祖父母の家」(2.0%)という回答が続いています。また「その他」回答の中には「親戚の家」や「ひなまつり館」といった場所も挙がった模様。
では、この中で「自宅(実家)」回答に注目してみましょう。両親と同居している人は、ほとんど(97.8%)がひなまつりを自宅で行っており、また一人暮らしの人でも約6割(58.9%)が実家に帰ってお祝いを実施しているようなのです。なるほど、ひなまつりはご両親と行うのが主流派なのかしら?

ここからは、将来的な話に突入していきます。次の設問は「結婚してからもひなまつりのお祝いをしたいと思うか?」。
結果、全体の約5割(47.7%)が「お祝いをしたいと思う」と回答した模様。「お祝いをしたいと思わない」という否定派は約1割(11.5%)に留まりました。一方、「結婚したいと思っていない」という回答が5.0%(62人)もいたという事実はイレギュラーでしょうか……。
また、ここでは“ひなまつりのお祝いの実施状況”と“結婚後の実施意向”の関連性についても調べてみています。すると、現在お祝いしている人たちの6割超(63.7%)が結婚後のひなまつりに肯定的で、社会人になって全くお祝いをしていないOLたちも3割超(34.6%)が「結婚してからお祝いをしたい」と考えていることが明らかとなりました。

次の設問は、重要です。前問で「結婚したいと思っていない」と回答した人たちを除き「結婚して女の子が生まれたら、ひなまつりの行事や風習を伝えていきたいと思うか?」と質問です。後世にひなまつりが引き継がれていくのか、重大なポイントと成り得るクエスチョンですよ!
結果、「伝えていきたいと思う」回答は54.8%で、「どちらかといえば伝えていきたいと思う」回答は37.0%。合わせて約9割(91.8%)が肯定的に回答したわけです。否定派は、わずか0.9%(「伝えていきたいと思わない」0.3%と「どちらかといえば伝えていきたいと思わない」0.6%の合計)でした。

最後は、父娘のコミュニケーションについてチェックしましょう。「父親の参加状況は?」と尋ねたところ、「参加している」(22.8%)と「まあまあ参加している」(30.0%)を合わせた過半数(52.8%)の父親がひなまつりに参加していていることが明らかになりました。逆に言えば、47.2%(「参加していない」23.0%と「あまり参加していない」24.2%の合計)のお父さんが、参加していないわけですか。

ちなみに今回の意識調査、「父親とひなまつりにちなむエピソードや思い出」も募っています。ここで集まったほっこりエピソードを、以下に紹介しましょう。
●「毎回、父が一番楽しそうにひなまつりの歌を歌います」
●「『そろそろおひな様出さないといけないんじゃない?』といい始めるのは、毎年、父」
●「ひなまつりを祝うたびに、お前もいつかはお嫁に行くんだな〜と言われる」
●「父が婚期が遅れるからと、いそいそと片付けてる姿が何だか可愛かった」
●「おひな様を早く片付けないとお嫁に行けない言い伝えを、父は反対に行かせたくないと毎年、片付けるのを拒む」
●「ひな人形の首を、お内裏様とおひな様とを入れ替えたので怒られた」
●「おひな様の茶室の飾りがあり、茶道に興味を持った私のために父が茶道教室を探してきてくれたこと」

安心しました。ひなまつりは、これからも行事や風習として伝わっていきそうです。
(寺西ジャジューカ)