フルーツ王国なだけじゃない! 愛媛県が誇る“すご味”とは?

写真拡大 (全8枚)

愛媛県では伝統工芸品などを“すごモノ”と認定し販売している、というコネタを以前書いたのだが、愛媛県は食文化も幅広く、食に関しては“すご味”としてPRしているという。そんな“すご味”を都内で体験できるのが、新橋駅から徒歩1分のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」2階にあるレストラン「かおりひめ」。

11月から「かおりひめ」の夜のグランドメニューがリニューアルされたことを機に開かれた懇親会に参加! 愛媛県自慢の様々な食を体験してきた。まず愛媛といえば、柑橘類が有名。中でも、これから受験シーズンに向けた、ユニークな商品がこちら。

この五角形をした伊予柑。「合格」と「五角」、「いよかん」と「いい予感」をかけた伊予柑「合格いよかん」で、伊予柑がまだ育つ前に五角形をした木の型枠に入れ、自然に肥大するのを利用して作られたもの。大量生産はまだ難しいため、今年ようやく50個ほど販売にこぎつけたとか。「香川・愛媛せとうち旬彩館1階イベントコーナー」で販売する予定もあり。希少なだけに縁起物として注目を集めそう。

さらに、フルーツでびっくりしたのが「紅まどんな」という高級柑橘と「レインボーキウイ」。

「紅まどんな」(写真右上)は見た目もプルプルでゼリーのようなのだが、食感もまさにゼリー! 1個1000円程度で、最大サイズは高級果実専門店で2000円もするとか。それも頷けるほど、味も食感も高級感たっぷり。また西条市で作られる「レインボーキウイ」は真ん中のタネの部分が赤いのが特徴。糖度が18度以上もあり、一口食べれば、他のキウイとの違いは歴然。その甘みはフルーツというより、もはやスイーツ。「赤い雫」というイチゴは酸味と甘みのバランスがほどよい美味しさ。

もうひとつ、「じゃばら」という酸味の強い柑橘は、ジュースやマーマレードといった加工品としても親しまれているもの。ピールを食べてみたのだが、酸味と苦味がなんともいえず後を引く。

柑橘系といえば…食べ物ではないけれど、愛媛を代表する、ゆるキャラ「みきゃん」の人気もどんどん上昇中! 今年の「ゆるキャラ(R)グランプリ2014」ではなんと3位に。

ちなみにこの、みかんに貼って楽しめる「みきゃん」のシールは非売品。みかんが出始める頃から、イベントなどで配ることがあるそう。

愛媛では、柑橘類の皮をエサに育てた、「みかん鯛」も人気。今回、みかん鯛と普通の鯛の食べ比べをさせてもらったところ、見た目からはまったくわからないのに、食べた瞬間、みかんの風味がふわっと漂ってきて、すぐにわかった。さらに、この日はみかん鯛をのせた、宇和島の郷土料理「鯛めし」も登場。

生の鯛を白飯にのせ、卵が入った出汁をかけるという贅沢な一品。卵もみかんの皮を食べて育った、みかん卵が使われており、こだわりがすごい。鯛とごはん、出汁の絶妙なコラボがたまらない!

他にも、鯛をから揚げにした「鯛ざんき」も名物のひとつ(下写真の右側)でこちらも美味しく、ビールに合いそう。左側の写真は「熟成鬼北きじ胸肉のやわらか衣揚げ〜タルタル麦味噌添え〜」。きじは胸肉なのでパサパサしているかと思ったら、さすが名前の通り、やわらかくて美味しかった。タルタル麦味噌もぴったり。

「鯛めし」以下は、すべて「かおりひめ」(夜メニューにつき17時から)で食べられるメニュー。こちらは土日限定メニューのひとつ「伊予御膳(1890円)。豪華! 

愛媛県産のものだけでフルコースが作れる」といわれるそうだけど、それも納得できる、豊富な食のラインナップを実感。この日も「かおりひめ」の店内はお客さんで賑わっていたけど、都内にいながら、新鮮に現地のものが食べられるのはやはり嬉しいこと。 みなさんが気になった“すご味”は!? 一度、是非体験してみてほしい!
(田辺 香)