傷がうずくたびに萌える。

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肌が弱いのか、冬場はヒゲソリ負けして切っちゃうことが多いんです。アゴの辺りにばんそうこうを貼ったりして、ヒゲソリのせいで負った傷なのが見え見え! どうにかならないものですかね……。

話をガラッと変えます。猫を飼っている皆さん、実は傷を負うことが少なくないそうです。理由は、猫にひっかかれるから。でも、それって猫の愛情表現なのかも。傷を付けられたのに幸せそうなのが、被害者に共通した特徴でしょうか。

そんな“猫のひっかき傷”専用のばんそうこうが、密かな話題になっているようです。通販の「フェリシモ」が10月より予約受付しているのは、その名も『にゃんそうこう』(税抜き560円/1セット)!
というわけで、画像をご覧ください。

カ〜ワイイッ! 「私がやりましたが何か。」とか「許せ…」とか、描かれているイラストも弁解のせりふ(?)もデレッとさせる破壊力で十分。
「漫画家の山野りんりん先生からTwitterで『こんなばんそうこうがあればいいのに……』とメッセージをいただいたことが商品化のきっかけでした」(担当者)

山野先生からは「私がやりましたけど何か。」と「ニャに者かによる傷。」を含むデザイン4種を提案していただき、そこから山野先生の追加案と同社からの数案をプラス。この形で、ユーザーを対象とした人気投票(2日間で約500人が参加)を募ったところ、こんな上位6種となりました。
(1)「私がやりましたが何か。」
(2)「私がやりましたケドそれが?」
(3)「許せ…」
(4)「反省してるにゃ ごめんにゃさい…」
(犯人ならぬ「犯ニャン」が涙ぐんでいる)
(5)「ニャに者かによる傷。」
(肉球が描かれている)
(6)「とぎました。」
(飼い主さんの皮膚で「とぎました。」と、ドヤ顔で)

「猫って、ツンデレのイメージがありますよね。ユーザー様からは『ツン』だけでなく『デレ』を表現したものも欲しいというアンケートをいただき、このような結果となりました」(担当者)
「ツン」の性格は「私がやりましたが何か。」等に表れているし、「デレ」的側面は「反省してるにゃ ごめんにゃさい…」で表現されている。移り気な猫ちゃんの七変化を全てフォローしていますな!

そんな『にゃんそうこう』の、主な購入層は?
「もう、幅広いです! 中高生の女の子だったり主婦の方だったり、老若男女にお買い上げいただいています」(担当者)
ってことは、男性もですか?
「はい! 『欲しいけど、僕が貼ってると恥ずかしいかな……?』と、保存用にご購入する男性もいらっしゃるようです」(担当者)

しかし、一部ではこんな騒動も起こっていたようです。
「ネットのまとめサイトで『早くもにゃんそうこうに問題点が!』という記事が上がっていたので、ドキドキしながら見に行ったんです。すると『かわいすぎて使えない』とか『こんなの買うしかないじゃないかあ!』という反響がたくさんで、ホッとしました(笑)」(担当者)
この『にゃんそうこう』は11月20日現在で、予約数がおよそ2万2千セットに達する大ヒットになっているとのこと。

ここで、ご紹介させてください。同社は、“猫好き”の人たちに向けて猫グッズを開発したり、はたまた猫に関する有益な情報を発信する「猫部」を設立しています。今回の『にゃんそうこう』も、猫部が手がけた商品だそうです。
「猫部では、商品の販売額の1〜3%は猫の保護活動のための寄付に充てています」(担当者)
しかも、今回は山野先生から「原稿料は全額、保護活動のために使ってください!」との申し出があったため、寄付額が大幅アップ! 本体価格のうち30円が「フェリシモの猫基金」として運用されるそうです。
「“天性のセラピスト”である猫がいるしあわせを、一緒にかみしめつつ、猫と人とがともにしあわせに暮らせる社会を目指して活動をしています」(「猫部」サイトより引用)

さて、最後にパッケージに触れましょうかね。そこには、ナースならぬ「ニャース」が描かれ、下部には『にゃんそうこう』を使うべき用途が説明されていました。
・「ご機嫌ななめの一撃に!」
・「ハードな愛情表現に!」
・「突然のガブリッに!」

デザインや形を一新した『にゃんそうこう』第2弾の発表も検討されているとのことなので、猫のツンデレに振り回されつつ気長に待ちましょうか!
(寺西ジャジューカ)