アイデア募集中、商品化しましょう! 賞金100万円! 副社長カッコいい!

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子どもの頃の私、そりゃもう“根拠の無い自信”の塊でした。お笑い番組に出てる芸人を見れば「この人たちより俺の方が面白い」、プロ野球を見たら「選手より俺の方が上手い」などなど……。まぁ、私はただの過信でしたが。
でも、もしかして“本物”だっているかもしれない。例えばですよ。おもちゃで遊びながら「俺だったら、もっと面白いものを作れる」と確信するキッズ、いないですかね……?

そこで、ご紹介しましょう。タカラトミーは、題して「おもちゃアイディアコンテスト」を12月5日より開催しています。
これは、年齢や国籍、プロ、アマチュア問わず幅広くおもちゃのアイデアを募集し(一人10件まで)、新たなおもちゃの開発・商品化を目指す試み。同プロジェクト発表会が昨日(5日)に開催されており、私も話を聞きに行って参りましたよ!

まずは同社COO兼代表取締役副社長・H.G.メイ氏から、コンテスト開催の経緯についての説明が行われました。
「タカラトミーは90年間、ずっとおもちゃを作り続けている“プロの集団”です。でも、それらのおもちゃで実際に遊ぶのは、われわれではなく消費者です。皆様にもいろいろな発想があるでしょう。われわれだけでは考えられなかった発想があるはず。そんな思いで、今回のプロジェクトを立ち上げました」

ちなみに今回のコンテストで募集されるのは、(1)トミカ、(2)プラレール、(3)リカちゃん、(4)ベビートイ、という4つの部門。
「例えばトミカは男の子向け商品でしょうし、リカちゃんは女の子向けです。そして、ベビートイは親御さん。性別や年齢層を幅広く捉えようと考えたら、出てきたのがこの4つの部門でした」(同社専務執行役員・眞下修氏)

最優秀賞受賞者には賞金100万円とタカラトミーのおもちゃ1年分、各部門の優秀賞には賞金10万円が授与されるとのこと。
「ご応募に際しましては、頭の中で考えた商品のキーワードとなる言葉、もしくは簡単な商品の説明文だけでも参加可能といたします。もちろん企画書、試作品、画像、映像等を用いた詳しい説明はさらに大歓迎です。初めて商品企画を考える人でも、プロフェッショナルの方でも、今回のコンテストで勝ち残るのは全てあなたのアイデア次第になります」(眞下氏)

この敷居の低さと、それに反比例した賞金・賞品のゴージャスさに黙っていられない2人組が会場に姿を現した模様!
司会 メイ副社長! 今回のコンテストの情報を聞きつけた社員から「どうしても今日、この場で提案したい!」という直談判があったんですけど、この場で聞いていただいてもよろしいですか?
メイ副社長 いきなりっていうのはビックリしちゃうけど、それだけ熱意があるってことですよね? よっぽどのアイデアなんでしょう。じゃあ、ちょっと見てみましょうか。
社員A&B よろしくお願いしまーす!
社員A 今日は渾身のアイデアを持ってきましたので、よろしくお願いします。
社員B 100万円が欲しくてしょうがないですよ!

というわけで、2人のプレゼンを聞きましょうか。社員Aからは“着せ替えおしゃべりリカちゃん”なるアイデアが発表されました。
「今のリカちゃん人形は“着せ替え遊び”がメインですが、それだけではなく“お喋り”をさせてしまおうと! 例えばエプロンを着せると『今日の料理は何にしようかしら?』とか、衣装に応じたセリフを言ってくれるんです。ドクロの親分の服を着せると(ドクロベエの真似をしながら)『お仕置きだべぇ〜!』。どこかの有名な中学校の先生の服を着せると(金八先生の真似で)『はい皆さん、注目してくださいねぇバカちんが! 『リカ』という字は……』。ザリガニのはさみをリカちゃんの鼻に挟むと、どこかのリアクション芸人みたいに『リアルに痛いよ! リアルに痛いよ!』と言ってくれる。そんなおもちゃを作りたいと思います。よろしくお願いします!」

社員Bによるプレゼンも熱い! 熱だけは伝わってきました。


ガッツ溢れるプレゼンに良くも悪くも気圧されたものの、今回のコンテストではタカラトミー社員からの応募は禁じられているらしい……。残念!
「次回は、われわれにもこういう機会を作ってくださいよ!」(社員A&B)

「まあ今の社員のアイデアはさておき、ポイントは“自由な発想”、これが一番大事だと思っています。心を子どもに戻して応募してください。よろしくお願いいたします!」(メイ副社長)

12月5日よりウェブサイトおよび郵送にてアイデアは受け付けられ、締め切りは来年1月15日(ウェブは当日の23:59まで、郵送は当日の消印有効)が設定されています。各部門の一次審査は1月下旬、最終選考会は6月の『東京おもちゃショー』を予定。グランプリに輝いた企画は、来年度内の商品化を目指すそうですよ!

最後に一つだけ、補足情報を。
「まだ未定ですが、このコンテストを毎年開催したい位の意気込みがわれわれにはあるとお考えください」(メイ副社長)
マジですか!
(寺西ジャジューカ)