食べないでね? なぜなら、スマホスタンドだから。

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「カレーを嫌いな人はいない」という言葉があるけど、そんな事ありません。私、子どもの頃好きじゃありませんでした。「ラーメンを嫌いな人はいない」にも、例外はいるみたいです。いわく「すするのが嫌い」とのこと。へぇ〜!
でもですねぇ、私は思うわけです。餃子こそ、嫌いな人はいない。いや、いるのかもしれないが、少なくとも私は聞いたことがない。食後の口臭には気を付けるべきだけど、“好き嫌い”にだけ注目したら間違いないメニュー。

そんな愛しき餃子を、今度はこんな物にしてみました。Hamee株式会社が11月18日より発売しているのは、その名も『宇都宮餃子iPhone6/iPhone6 Plusケース』 と『宇都宮餃子スマホスタンド』。

……うん、面白い! ただ、世に面白iPhoneケースって少なくないですよね、今や。でも、これは本格派。日本で唯一の餃子協同組合「宇都宮餃子会」とコラボして商品化された、専門家のお墨付きiPhoneケースだそうです。
「当社では以前より“食品サンプルスマホ”を扱っていたのですが、せっかくなら実在する企業さんや自治体、名産品と絡めて何か展開できないか? と考えていました」(Hamee株式会社・担当者)

しかし、「宇都宮餃子会」の熱が予想以上だった。「美味そう! って感じられるものじゃなかったら意味が無い」「『宇都宮の餃子が食べたい』って思っていただけるような物を作りたい」とリクエストは止めどなく、ハードルがグングン上がっていく事態に……。結果として、妙にハイクオリティな逸品の完成と相成りました。

●餡について
宇都宮餃子の餡は肉よりも野菜の量が多いので、食べた際のふわっとした軽さを表現できるよう、餃子の“かじり口”から覗く野菜の割合を調整した。

●焼き色について
餃子を焼いた際にでき、特徴的な食感と音を生む“バリ”(羽根)。そして焼き面につく狐色の焼き色にもこだわった。宇都宮餃子会も確認し、何度も修正し、難儀したポイントだ。

●その他
うっすらと外からすけて見える餃子素材のニラも裏から手で一枚一枚貼り付け、餃子の皮や餡の質感を再現している。

また今回は、宇都宮PR大使「宇都宮愉快市民」にも任命されている声優の橘田いずみさんも監修を担当したそう。
「橘田さんからは、特に焼き目の色についてご意見をいただきました。最初に作ったサンプルでは色が濃すぎたり薄すぎたりしたので、その軸を教えてもらった形です」(担当者)
一方の「宇都宮餃子会」からは、商品のフォルムに関してアドバイスが寄せられている。
「宇都宮餃子は6個で1セットというのがスタンダードなので、その個数をiPhone6ケースで再現するアイデアをいただきました。またスマホスタンドに関しては、当初はピラミッド型のようにしてただ重ねているだけでしたが、よりインパクトのある“渦”のような重ね方をご提案していただきました」(担当者)

結果、無駄にハイクオリティなiPhoneケースの完成は必然である。
「職人さんには何度も修正依頼をかけ、時間もないなか無理を言って対応してもらいました。宇都宮餃子を食べたことのある方に、その細かい点も見てもらえたら嬉しいです!」(担当者)
餃子それぞれの焼き目は一個一個ちゃんと違うし、純粋に食品サンプルとしても最高の出来栄えである。
「ただこだわり過ぎて、価格に関してはブッ飛び過ぎたかなと思っています……」(担当者)
今回のiPhoneケース&スマホスタンドはHameeのウェブサイト、ならびに宇都宮餃子会開催の餃子イベント等でも購入することができる予定です。価格は、ともに9,800円(税抜き)……!

どちらも出色の出来栄えで頭が下がるが、個人的に注目はスマホスタンドの方かな? 

お皿の中に注がれた餃子のタレの上にスマホを浮かべるという、現実世界ではありえない未知の新感覚を体験することができるし。無茶しすぎだろう。

(寺西ジャジューカ)