浮遊するクラゲと七色に変化するライティング、奥のスクリーンにはゆらめくクラゲの映像が投影されていて幻想的な「クラゲ万華鏡トンネル」。

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えっ、これクラブじゃないの……? とツッコんでしまいそうなほど、きらびやかなライティングと壁面や天井を覆い尽くす鏡。実はこちら、東京・すみだ水族館で11月22日〜2015年1月12日の期間限定で公開される新展示「クラゲ万華鏡トンネル」。

七色に輝く照明に照らされた全長約50メートルのスロープの左右には8つのクラゲ水槽、そして壁面や天井には約5000枚の鏡が敷き詰められているこの展示スタイルは国内初! まるで自分が万華鏡の中を歩いているような錯覚に襲われる、不思議な空間だ。

11月19日に行われたオープニングイベントには、国内最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」の公式ナイトパーティ「TGC Night」とのコラボで、土屋アンナさんや中条あやみさんといったモデルたちが登場。それぞれがクラゲをイメージしたコーディネートの衣装を身にまとい、このクラゲ万華鏡トンネルをランウェイに見立ててウォーキングを披露するというユニークな趣向のもの。ショーのあとにはマリンスポーツが大好きという土屋さんと、大のクラゲ好きでクラゲを飼っていたこともあるという中条さんのトークイベントが行われた。

ミュージシャンとしても活動している土屋さんは、「クラゲだけじゃなく、海の生き物には人間には出せない動きや色があって、ものすごく魅力的。ファッションや音楽だとか、私達の表現する活動にも力を貸してくれる存在なんですよ」とコメント。対する中条さんは、「クラゲが大好きなので、今日はクラゲを見ながらランウェイを歩けて気持ちよかった!」と今日の感想を語りはじめたのだが、「仕事で地方に行くと、必ず現地の水族館にクラゲを見に行きます」「水族館デートに行っても相手よりクラゲを見ちゃうかも」など、完全にクラゲヲタ目線のコメントの連続に、取材陣から思わず笑いがこぼれたひとコマも。

さて、空間演出だけに目が行きがちだが、クリスマスカラーの赤&緑にライティングされたクラゲ水槽の中には白く幻想的なイメージのミズクラゲと、キノコのような見た目と動きがユーモラスなブルージェリーフィッシュの2種類が泳いでいる。すみだ水族館ではクラゲの成長の過程を見られるコーナー「アクアラボ」などもあり、クラゲの展示には特に力を入れているのだそう。

「クラゲは館内の生き物の中でも人気が高いので、年末年始のシーズンに向けて、お客様に喜んでもらえるクラゲをメインにした展示ができないかと考え、この『クラゲ万華鏡トンネル』が企画されました。クラゲが浮遊するなか、水槽や空間全体のライティングも刻々と変化しますので、一箇所でもいろいろな表情を楽しんでいただけると思います」(すみだ水族館広報・近藤さん)

このほか小笠原諸島の海を再現した「東京大水槽」では、全長約15メートルの小笠原のザトウクジラが水槽の上に実物大で投影されるプロジェクションマッピング「小笠原から実物大クジラがやってきた!」を上映。東京スカイツリーや六本木ヒルズといった都心の夜景の中を悠々と泳ぐザトウクジラ、そしてバックの水槽内の魚たちの動きが融合した壮大なコラボが楽しめる(11月22日〜2015年1月12日の期間限定イベント)。

非日常感を味わえるこの2つの展示のほか、クリスマスシーズンの12月20日〜25日18:00〜21:00には、ペンギン水槽前でアーティストが生演奏を披露する「ペンギンと音楽の夜」などのイベントを開催。また「クラゲ万華鏡トンネル」開催期間の18:00〜21:00には、館内「ペンギンカフェ」にて青く光るLED入りの氷型キューブが浮かぶ「ブルーナイトカクテル」(620円※ノンアルコールは500円、ともに税込)なども楽しめる。クリスマスや年末年始のお出かけに活用してみてはいかがだろうか。
(古知屋ジュン)

◆『クラゲ万華鏡トンネル』/すみだ水族館/11月22日〜2015年1月12日9:00〜21:00(最終入館は20:00、無休)/大人2050円、高校生1500円、中・小学生1000円、幼児(3歳以上)600円