ラーメンドーナッツ商品化されれば面白い

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昨年の暮れ、タイム誌『2013年の新製ベスト25』の一つに認定されたクロナッツ。クロナッツは、クロワッサンとドーナッツを一緒にしたペストリーのこと。
NYでは毎朝これを手に入れるためにベーカリーの前は長蛇の列、独占生産の限定品販売なのでプレミアがついて1つ100ドル(実際の値段は1つ5ドル)もした時期があったようだが、現在はかなり落ち着きを見せている。

そんなクロナッツに挑戦状を出しているのは、カリフォルニア在中の大学生ジョッシュさん(21歳)。
なんとジョッシュさんは、“ラーメン”とドーナッツを合わせた「ラムナッツ」(Ramen+Donuts=Ramnuts)を作り上げてしまったのだ。

こちらはラーメンを茹でて、混ぜて、凍らせて、揚げる、とかなり手が込んだレシピ。完成まで正味12時間かかったとジョッシュさんは言う。

気になるラムナッツの味はというと、
「粉っぽい感じはするものの、クリスピーさは残っているよ。カスタードクリームが挟まって、アイシングがしっかり上塗りされていているしね。って、ここまでだな、僕が言えることは。口の中で本当に楽しんだよ、でもさ、絶対に試してみなくちゃ! 作ってみて」とブログでかなりプッシュしている。

袋入りのインスタントラーメンをドーナッツにしてしまうアイディアは、さすがアメリカの大学生といったところ。
というのも、即席ラーメンはアメリカの大学生、寮生活に欠かせない食品の一つというイメージが大きいから。一袋25セントもあれば買えてしまう格安さや手頃さが魅力なのだろうと思う。

このラーメンドーナッツ商品化されれば面白いが、まだその予定はないようだ。

ジョッシュさんは少し風変わりな人物だ。
ある日ジョッシュさんが飲料の「レッドブル」でフレンチドレッシングを作っていた時に、「それってうまいの?」などと友人にからかわれてこう言ったそう。「うまさなんかはどうだっていい。これは科学のためにも未来のためにも必要なんだ!」と。

「数々の無名ソーダブランドは、コーラやペプシと同じような味を出しているにもかかわらずシェアが全然取れていないことからも分かるように、“味”は重要視されてないんだ」ということで、彼自身は人の味覚を信じてはいないらしい。そして、このラーメンドーナッツを作るのに費やした12時間さえも、決して美味しさを追ってしているわけではないという。

ジョッシュさんの料理ブログには他にもさまざまなアイディア料理がたくさん。「消費だけの食文化にしたくない、何かを作り上げたい」というジョッシュさん。興味野在る方は、ぜひチェックしてみてほしい。
■http://culinarybrodown.com/
(シカゴ/あらた)