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●ユーザーのニーズを汲み取った製品づくり日立アプライアンスは3日、サイクロン式クリーナー「パワーブーストサイクロン CV-SA700」を発表した。同日、東京都内で報道関係者向けに新製品発表会を開催。発表会では、かなり奇抜(?)な実験も交えながら、新製品の特長やコンセプトを紹介した。

○コンパクトながらも高性能なクリーナーを提供したい

まずはじめに日立アプライアンス 取締役 家電事業部長 松田美智也氏が登壇。同社はユーザーにとっての使いやすさを追求し、独自の技術を進化させてきたと松田氏はいう。

次に商品計画本部 ユーティリティ商品企画部 部長代理 白河浩二氏が登壇し、掃除機の需要動向、需要構造の変化について説明した。白河氏によると、3kg台の小型サイクロンの需要は伸びを見せているという。クリーナー購入時の重視ポイントは、2011年には6位だった「大きさ・重さ」が2013年には2位に浮上。「吸引力の強さ」に次いで重視されるようになっている。

サイクロン式クリーナー購入時に重視するポイントは、世帯人数や世代に関係なく「ごみの取れやすさ」「吸引仕事率」であった。50〜60代では「持ち運びやすさ」「本体の重さ」が特に重視されていると白河氏は説明。また、実際に購入したユーザーにサイクロン式クリーナー購入後の不満点を聞いたところ、手入れや使い勝手での不満が高かったという。

次ページでは、新製品の特長を実証するために同社が行ったデモの様子をお伝えする。

●掃除機で人が浮く?○人が浮くほど強力な吸引力

続いて日立製作所 日立研究所 機械研究センタ 生活家電研究部 研究員 大林史朗氏が登壇し、製品の特長および技術的な説明がなされた。小型ながら強力な吸引力を実現するために、今回新たに「パワーブーストサイクロン」構造と「ハイパワーファンモーター」を搭載したという。その結果、420Wという強力な吸込仕事率を実現した。

……とここで、何とも大がかりなセットが登場。家電事業部 多賀家電本部 第二設計部 主任技師 矢部啓一氏が登壇し、CV-SA700の強力な吸引力を実証するためのデモだと説明した(あくまで吸引力を実証するためのデモ。危険なので読者のみなさんは真似しないように)。

続いて、溝などの取りにくい所にあるゴミをいかに吸引できるか、という深部吸込みのデモ。

続いて、CV-SA700の軽い操作性を実証するためのデモだ。結果は以下の通り。

○1往復でゴミを除去する新ヘッド

強力な吸引力を持ちながらも、操作性が軽いということが以上のデモで実証されたCV-SA700。しかし、部屋の掃除をする際に気になるのは、壁際やすみなどのゴミも吸い取れるのか、ということだ。サイクロン式クリーナーの購入後の不満で挙がっていた項目でもある。そこでCV-SA700では、「4方向吸引スマートヘッド」を新しく搭載した。前後左右からゴミをかき集めるので、1往復でもしっかりゴミを吸い取れるという。

4方向吸引スマートヘッドの実力を確かめるデモも行われた。壁際やテーブルの脚周辺を想定した箇所にゴミがまかれている。

続いて、ダストボックスに溜まったゴミを排出する機構「ごみダッシュ」の紹介があった。ダストボックスには圧縮してゴミを溜めておくので、ゴミ捨ては約1カ月に1度行えばいい。

○おまけのフォトギャラリー

(野山靖代)