昭和の国民的ヒーローといわれた千代の富士は、通算1045勝、幕内優勝31回。昭和56年の大関昇進をかけた取組は、瞬間最高視聴率65.3%を叩き出した。

だが、そんな国民的英雄も、現役引退後は驚くべき過程を経て、親方になっているという。TBS「ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(27日放送)では、第58代横綱・千代の富士、現・九重親方が出演。九重親方は「第58代横綱 千代の富士が横綱を引退して最初にした仕事は・・・」というアナウンスに続き、「警備員です」と意外な言葉を口にした。

「相撲の会場の花道の警備」という九重親方は、理由は分からないとしながらも、「そういう、現役を辞めたら(親方)一年生はそこからスタート」と話した。

しかし、そこは引退間もない元横綱(当時)。「“ちょっと邪魔ですよ”ってやる(手を振ると)と向こう(注意されたファン)が手を振って、こっちに来るんですよ」、「もう一人、アルバイトの警備員がいるんですよ。それが僕の警備をしている」など、親方になるための過程とはいえ、警備員としての機能は皆無だったようだ。

その他にも、「さっきの視聴率を見てもね、若貴が二人でも一人に勝てなかった」など、自身の人気を自慢げに語った九重親方は、「地方巡業ってあるんですね。ホテルとかも泊まりますけど、地元の有力な方のおうちに泊まったりすることが多かったんですよ。その家にいきましたらね、うちを新築しちゃって。寝る布団も、横綱千代の富士って染め抜きで・・・」といった仰天エピソードも披露した。