プロ野球2013年シーズンは、昨シーズンに比べ、ホームランが激増している。TBS「S1」(21日放送分)では、昨年の4月20日現在でホームラン85本(リーグ全体)だったことに対し、今年は149本でほぼ倍増と伝えている。

「飛ばないボール」と揶揄される、現在のプロ野球公式球だが、今季はボールの質が更に変わったのではないかという憶測もある(加藤良三コミッショナーとボールを製造するミズノは否定している)。

すると、同番組では、千葉ロッテ・井口資仁と福浦和也、中日ドラゴンズ・谷繁元信のコメントを放送した。

井口は「導入された当初は、皮がツルツル感があって、投げ辛いっていうピッチャーも多かったですけど、今は球が保湿性があるというか、しっとりしているんで、その分バットに引っ付いて打球が飛んでいるんじゃないか」と、福浦は「ちょっと詰まったのに、内野の頭を越えるようになったりとか、慣れなのかもしれないですけど、飛んでいるような気はします」と、両者とも“ボールの変化”を理由に挙げる一方、谷繁は「基本的にはあまり変わらない」と語っている。

また、「単純に考えてピッチャーがよくない」と呟いた野球解説者・野村克也氏は、「僕らもホームラン打ってきましたけど、飛ぶボール、飛ばないボールは関係ないと思うんですよ。いいバッティングをしないと。飛ぶボールだから入った。前のボールだから入らないというのは関係ないと思う」と話すなど、一連の議論は今後も続きそうだ。