「想像以上に、壮絶で大変なことだらけの7年でしたが、ここまで続けてこられたのは、やはりお客様に喜んでもらおうという気持ちを持ち続け、毎晩店に立っていたからだと思います。お店を7年間も続けられたこと自体が奇跡だとも思いますが、7年の軌跡はご縁と思いですね」

 そう話すのは食プロデューサーの園山真希絵さん(35)。自身の経営する和食料理店『園山』を2月に閉店し、7年の歴史に自ら幕を引いたが、彼女の目と心は、新たな未来へと向けられている。その最後の日に、今後の構想を聞いた。

「覚悟を決めて、とことん料理の追求をし、究極の一皿を作り上げたいと思っています。この7年間はなかなか時間を作って外に出かけられなかったので、今後は国内外問わず現地に赴き、料理の勉強をしようと思います」

 なかでも、園山さんが探求したいというのが豆料理。
「私にとっての原点がお豆なんです。もともと大嫌いだったお豆を好きになったことをきっかけに、食に興味を持つようになり、それを機に食事を改善したら、25キロも痩せて、悩みだったニキビやアトピーも治ったんです。心身ともに健康になったのはお豆のおかげでもあります」

 そんな園山さんが今、計画中の新事業があるという。
「恵比寿に小さなお菓子屋を開く予定です。故郷・島根のものや、お豆を使った和菓子を中心にしたお店にしようと思ってますが、現在は試行錯誤しながら商品開発をしている段階です。日本の方のみならず、世界中で愛される日本の誇るべきスイーツとして、世界に持っていけるような真心と愛情の詰まったものを作り上げたいですね」